らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

人物列伝

【人物列伝】17 山田かまち

先日自分は、18歳で亡くなられた平山千代子さんの記事を書きましたが、その記事の投稿で、山田かまちを思い出したという方がいらっしゃいました。皆さん、山田かまちをご存知でしょうか。彼の略歴を紹介しますと1960年群馬県高崎市に生まれる。幼少の…

【人物列伝】16 趙奢(ちょうしゃ)

趙奢(ちょうしゃ)は廉頗と同時期に活躍した武将です。2人を比べると両方とも名将ではありますが、タイプが異なります。野球の投手に例えれば廉頗は25勝13敗って感じの華のあるタフな豪腕投手、趙奢は15勝3敗の地味ながら,クレバーな負け数の少ない…

【人物列伝】15 廉頗(れんぱ) おまけ

先日中国戦国時代の武将廉頗について書きました。【人物列伝】の記事を書く時はその人物について通してみるようにしているのですが、この時代の人物についてまとまっているのは、司馬遷の史記くらいしかないんですね。その理由は、秦の始皇帝が中国を統一し…

【人物列伝】15 廉頗(れんぱ)

廉頗(れんぱ)は今から二千数百年前の中国戦国時代で活躍した武将です。若い頃から戦場をかけめぐり武功を立て勇気のあることでその名が鳴り響いていました。現役として戦場で活躍することおよそ50年。今回自分が廉頗を特に取り上げたのは、生涯現役を志…

【人物列伝】14 ノア 後編

続きです。ノアが方舟を完成させてまもなく大洪水がやって来ます。予め用意しておいた方舟に乗ったノアは洪水に押し流されることはありませんでしたが、他の人々は全て流されました。自分は子供の時、ノアは洪水が押し寄せる直前、どうして方舟に人々を乗せ…

【人物列伝】14 ノア 前編

今回取り上げる人物はノアです。聖書の創世記に出てくる人物で人類の始祖アダムから数えること10代。実在したか定かではなくおそらく伝説上の人物。自分はキリスト教に興味ないからとか架空の人物の人生は…とおっしゃられるかもしれません。しかし聖書とい…

【人物列伝】13 水戸黄門(徳川光圀)

前の記事のおまけで史実の水戸黄門について少し書きます。水戸黄門こと徳川光圀は徳川家康の孫。水戸黄門とは水戸藩主で中納言(黄門)に任命された者の名称で、徳川光圀を指す固有の名称ではありません。ただ水戸黄門というと徳川光圀のことと一般では通っ…

【人物列伝】12 お雅

前回高杉晋作と愛妾おうのとのちょっといい関係について書きました。それでは本妻との関係はどうだったんだということは当然気になります。晋作は22歳の時萩城下で評判の美人と名高い井上平右衛門の娘お雅と結婚しました。この時お雅16歳。お雅の写真は…

【人物列伝】11 おうの

先日坂本龍馬の妻「おりょう」を取り上げました。おりょうはドラマのせいもあり知名度としては既に全国区ですね。それでは「おうの」という女性をご存知でしょうか。一般的には知名度は低いかもしれません。おりょうより2つ年下のおうのは、長州藩が生んだ…

【人物列伝】10 おりょう

先日車で会社に戻ろうとしていたところ、いつも通る道は事故規制していましたので、仕方なく迂回路を走っていました。その時自分の動態視力は迂回路にあった料亭の看板に書いてある名前を見逃しませんでした(^_^;)おりょう。言わずと知れた坂本龍馬の妻。龍…

【人物列伝】9 円空 エピローグ

実を言いますと、この自分、大学生の時、趣味で仏像を彫ろうと道具一式買い揃えたことがあります。仏門の先祖の血が騒いだか、抱えきれない恋の悩みがあったのか、円空さんが呼んだのか、今となっては動機はよく覚えてませんが、ほとんど発作的だったかも(^_…

【人物列伝】9 円空

円空という僧をご存知でしょうか。円空仏をご存知の方でも円空自身の生涯をご存知の方は少ないのではないでしょうか。出自について正確なことは不明。伝承によると江戸時代初期1632年に今の岐阜県羽島に生まれる。父は誰であるか不明。私生児であったと…

【人物列伝】8 徳川宗春

徳川宗春と聞いてご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。この前「鶏肋」の記事で「暴れん坊将軍」のすい星激突の回を紹介しましたが、「暴れん坊将軍」第9部最終回「天下取りの野望!吉宗VS宗春」と題して吉宗のライバルとして最終回のチャンバ…

【人物列伝】7 ねね(北政所)エピローグ

京都東山阿弥陀ヶ峰に秀吉の墓はあります。1615年大坂夏の陣による豊臣家の滅亡と共に、徳川家康は秀吉の墓をを破却し、その参道中央に新日吉神宮を移して墓参の通行を妨げ、社殿は朽ちるままに放置されました。 今の形に整備されたのは徳川の世が終わっ…

【人物列伝】7 ねね(北政所)

アニメ「クレヨンしんちゃん」で「私のことを呼び捨てにしていいのはパパとママと豊臣秀吉だけなんだからね!」と、しんちゃんに呼び捨てにされたガールフレンドのねねちゃんが文句を言うシーンを前に見ました。今回の人物列伝は豊臣秀吉の正妻ねね。最近の…

【人物列伝】6 老子 エピローグ

前後編の書き残しを少々記そうと思います。前回、欲望を最大限追求していく社会の仕組みに慣れた人類が、うって変わって老子が唱える社会に転換できるかというと正直少々懐疑的にならざるを得ないと言いました。確かに生き馬の目を抜く現代社会では、老子の…

【人物列伝】6 老子 後編

続きです。老子が言わんとした「無為自然」を自分なりに解釈して言うと「自己を自然の法則に従い確立し欲望を極めて抑制的にコントロールしていく」ということになるのではないかと考えています。欲望の概念には、自己の利益やら名誉欲などのようなものに限…

【人物列伝】6 老子 前編

老子は今から二千数百年前の春秋戦国時代に、孔子と同時期に存在したと言われる思想家です。しかし孔子と比べその存在は謎に包まれています。当時中国は諸子百家といわれるほど様々な思想が競い合っていました。その中で老子が唱えた思想のエッセンスたる言…

【人物列伝】5  野口シカ追記

おまイの。しせ(出世)には。みなたまけ(驚き)ました。わたくしもよろこんでをりまする。なかた(中田)のかんのんさまに。さまにねん(毎年)。 よこもり(夜籠り)を。いたしました。べん京なぼでも(勉強いくらしても)。きりかない。いぼし(烏帽子:…

【人物列伝】5  野口シカ

「野口シカ」の名前だけで、誰かわかる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。野口英世の母といえば、日本で知らない者はいないくらい知られた人物でしょう。野口英世の母というと、目を離したすきに赤ん坊の英世が囲炉裏に落ちて左手を火傷し、不具になっ…

【人物列伝】4 孫ピン 後編

先の戦いから歳月が流れホウ涓率いる魏は今度は韓の都を攻めました。それに対し再び斉は孫ピンを軍師として韓の救援に派遣しました。 今回救援相手が趙から韓に変わっただけで、パターン的には前回の戦いと同じですので、斉は前回同様魏の都を攻める戦術を取…

【人物列伝】4  孫ピン 中編

続きです。孫ピンが魏から脱出し、故郷斉に帰り将軍田忌の客となりました。当時は食客といって、有力者が個人的に有能な人物を雇うことがよく行われていたのです。その食客の頃孫ピンの合理的な思考を象徴するエピソードがあります。ある時斉王を初めとする…

【人物列伝】4  孫ピン 前編

孫子の兵法というものをご存知でしょうか。後世の軍事の戦略戦術に大きな影響を与えたのみならず、日本ではビジネスなどに応用したハウツー本まで出版されたりしていますね。兵法というと軍事学というようなもので、取っつきにくいと思われる向きもあるかも…

【人物列伝】3  高杉晋作 ドラマ『JINー仁ー』を見て

今テレビで人気医療ドラマ『JINー仁ー』が始まり話題になっています。簡単にあらすじをいうと、現代から幕末にタイムスリップした医師が、 現代医療を駆使して幕末の人々の命を救うというものですが、 実在の人物も登場し、坂本龍馬や西郷隆盛の手術などもし…

【人物列伝】3  高杉晋作 エピローグ

数年前のある春の日自分は会社に出張を命じられた。「4月14日山口県防府及び下関に出向いて業務をするように」思わず嬉しくて飛び上がった。なぜならその日は高杉晋作の命日だったからだ。1866年8月第二次長州征伐が高杉晋作の活躍もあり、長州藩優…

【人物列伝】3  高杉晋作 後編

前編で高杉晋作及び彼の属する長州藩は、日本の先駆けであったと言いました。しかし最初から長州藩の全てが、高杉晋作の味方であったわけではありません。前編でも述べましたが、先駆けになるとはスマートでかっこいいものでなく、苦しくて乗り越えられそう…

【人物列伝】3 高杉晋作 前編

今回は高杉晋作を取り上げたいと思います。ご存じの方も多いと思いますが、一応略歴を紹介しますと1839年生~1867年死(享年27)。長州藩士。当初尊王攘夷の志士として活躍。奇兵隊など諸隊を創設し、長州藩を倒幕に方向付け重要な役割を果たした…

【人物列伝】2  寺田寅彦

現代物理学(量子物理学)が可能にした原子力の利用を開始してから、まだ60年程度です。また日本の東海発電所において最初の原子力発電を開始されたのが1966年ですから、歴史としては50年ちょっとです。原子核反応により発生するエネルギーは、化石…

【人物列伝】1 伊能忠敬

先日千葉県佐原というところに所用で行ってきました。この銅像の人は誰でしょう?ちょっと写真が遠いですけども…まあ白梅のきれいなのはそれなりに映っていますね。答えは江戸時代の測量家伊能忠敬です。彼のことをご存じでしょうか。ごくごく簡略に言うと、…