らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「夢占」楠山正雄 おまけ話

先日お話しました「夢占」のお話。記事のコメント欄では、動物も夢を見るかという話題が出ましたので、ここでは古今東西の夢にまつわる話をしようと思います。20世紀になって、フロイトが現れるまで、夢というのは天からのお告げ、いわゆる予知夢として捉…

【絵画】「初夏の夕」上村松園

上村松園は、日本人であれば一度はその作品を目にしているであろう女流日本画家の第一人者です。彼女は生涯、女性としての美というものを追究し続けた画家で、以前、彼女の代表作である「序の舞」の記事などを書いたこともあります。そして、今回の作品はこ…

「夢占」楠山正雄

8月も半ばを過ぎて、今月まだ1つも本を読んでいないことに気がつきました(-o-;)ここは、一応、文学のブログですから、やはり最低でも月に1つは読まないと。ということで今回読んだのは「夢占」楠山正雄(青空文庫収録)。これでも1作品にカウントするの…

【閑話休題】黒い縦縞(たてじま)人間の恐怖

前回、夏といえば思い出す歌という記事で、「スイカの名産地」の話を出しました。皆さん、意外に?歌のことを知っていらして、スイカ人間の自分はとても嬉しく思いました。なぜ自分のことをスイカ人間などというかと申しますと、7月店頭にスイカが並ぶよう…

【閑話休題】四季折々に思い出す歌 夏編

夏といえばこれだという曲は、まさに人それぞれで、本当にたくさんあると思うのですが、自分的に真っ先に浮かぶのは、これらの曲です。【夏】少年時代/井上陽水http://www.youtube.com/watch?v=yVHtEXiWYDUさよなら夏の日/山下達郎http://www.youtube.com…

【閑話休題】四季折々に思い出す歌 春編

去年のクリスマスに、この秋冬クリスマス編の記事を書いたと思うのですが、 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/12346085.html今さらながら春夏編の記事を書いてみました。当初1記事で春夏編の全てを書くつもりでしたが、夏編がやや長めになってしま…

【7月総括】

あっという間に夏も真っ盛りになりましたね。自分の住む首都圏は、今のところ台風の影響はほとんどなく、風はやや強いものの、雨は全く降っていません。そのかわり、蝉の鳴き声がすごいです(^_^;)まさに蝉時雨。でも蝉時雨って言葉、とても風情がありますね…

「レモン哀歌」智恵子抄より 高村光太郎

レモン哀歌そんなにもあなたはレモンを待つてゐたかなしく白くあかるい死の床でわたしの手からとつた一つのレモンをあなたのきれいな歯ががりりと噛んだトパアズいろの香気が立つその数滴の天のものなるレモンの汁はぱつとあなたの意識を正常にしたあなたの…

「智恵子の切り絵」高村光太郎

高村光太郎は、妻智恵子に数多くの詩作を残しましたが、実は智恵子も夫光太郎のために、或る作品をいくつも残しました。今日はこの、智恵子が残したこれらの作品についてのお話です。智恵子が最晩年に東京北品川のジェームス坂病院に入院していた時、夫高村…