らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【万葉集2013】4 冬ごもり 春さり来れば

天皇の内大臣藤原朝臣に詔して、春山万花の艶(うるわし)きと秋山千葉(せんよう)の彩れるとを競い憐ましめたまひし時に、額田王の歌を以てこれを定めし歌冬ごもり 春さり来れば鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ咲かざりし 花も咲けれど山をしみ 入りても取らず草…

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 4

自分と母は、その次の日もニューヨークのフリータイムを満喫…というより、うろうろして過ごしました(^_^;)ショックだったのはメトロポリタン美術館が休館だったことです(-.-;)その日はブロードウェイでミュージカル「キャッツ」を見ました。実はこの旅行の数…

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 3

さて、この旅も後半です。ニューヨークに戻った次の日は終日フリーで、午前中、母のリクエストの、ヘリコプター観光に出かけました。リバーサイドのヘリポートからヘリが飛び立つと、マンハッタンの摩天楼があっという間に自分達の眼下に広がります。しばら…

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 2

息子に全てを丸投げした母に下った天罰とは。それは到着した日の、夕飯を食べに行ったホテルのレストランで起きました。ちょっとしたステーキのコースを2人で食べておりましたが、終わりがけ、自分は少しの間トイレに中座したんです。その時、事件は起こり…

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 1

あれは、自分が大学2年の春頃だったと思います。長期間海外旅行に行けるのも大学生のうちだけだと、海外一人旅を思い立ちました。名付けて「自分探し ニューヨークの旅」。他にボストン、ワシントンDCなどを回ったので、実際はアメリカ東海岸の旅という…

「母」坂口安吾

母及びその母性というものは、イメージ的には、常に温かく、柔らかく降りそそいでいるものであり、子どもが、健康だとか病気だとかによって分け隔てのないもの、というよりむしろ病気の時ほど、それは強くなるものというイメージがあります。しかし、この坂…

【閑話休題】バレンタインデーの思い出 小学生編

今日はバレンタインデーですね。男性の皆さん、成果はいかがだったでしょうか。バレンタインデーなるものは、自分の子どもの頃にはすでに盛況で、テレビCMでも盛んに宣伝しており、社会のイベントとしてすっかり定着しておりました。あれは小学生の頃、毎…

「母」太宰治

この物語、「私」が戦時中、津軽の生家で、疎開生活を送っていた時の話ということですから、主人公の「私」とは、作者太宰治そのものであるのでしょう。しかしながら、そうは言っても、ここに描写されている出来事が全て、太宰治が実際に体験したことかとい…

【閑話休題】もぞ流青空文庫の選び方

実は昨日は会社の新年会でした。とある横浜市内のホテルで行われたのですが、ビールとワインとウイスキーをちゃんぽんで飲んでしまい、若干世界がぐるぐる回るような状態に(^_^;)そのため、昨日の夜、ブログにコメントなどいろいろ書こうと思っていたのです…

「朝顔日記の深雪と淀君」上村松園

この作品は、生涯、日本女性を描き続けて、その理想の美しさとは…ということを追求してきた日本画家上村松園が、当時の大正時代の女性の風俗に、忌憚なく苦言を呈した文章です。結構、最初から全開でいろいろなことを言っているんですが、強引にまとめますと…

【1月総括】

雪重ね富士も白塗り厚化粧 もぞ今年は結構寒くて、雪がたくさん降ります。横浜からみえる富士も、なにか雪でこんもりとしているような感じがします。冒頭の俳句?ですが、雪重ね富士も厚塗り白化粧と、どちらにしようか迷ったのですが、どちらがよかったん…

「母への追慕」上村松園

前回の記事でも申し上げましたが、松園は生まれる2ヵ月前に、父親を亡くし、母と幼い姉との生活を送ることになります。言い方を変えますと、松園の母は臨月の身重で、頼るべき夫を失い、幼い娘二人を抱える身となったのです。この時、松園の母26歳。皆さ…