らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2018-01-01から1年間の記事一覧

【2018年総括】

2018年最後の記事は、今年を振り返る総括の記事となります。 今年も色々な音楽や絵画文学に親しむことができて、充実した一年であったと思います。それらの作品に触れて感じたことを記事にしているわけですが、自分で読み返してみると、ちょっと失敗した…

【12月総括】

クリスマスの翌日の今日12月26日、クリスマスの雰囲気は一夜にして完全に消え去り、街は完全に年越し&元旦モードに。クリスマスの跡形もなく、まるでそれは舞台の早替えのように(^_^;)(参考)https://youtu.be/vFRJX-FU0mQ12月は絵画、音楽、文学と…

「クリスマス・キャロル」ディケンズ・チャールズ

今年最後の本記事は、やはり文学のブログらしく、文学の記事で締めようと思います。クリスマス文学の定番「クリスマス・キャロル」 。https://youtu.be/GSo2HBblD6g一般に知られているあらすじを述べますと、人嫌いで意地悪でケチな老人スクルージのもとに、…

【万葉集2018】5 しぐれの雨間なくな降りそ

しぐれの雨間なくな降りそ紅(くれない)に匂ほへる山の散らまく惜しも詠み人知らず冬の冷たいしぐれの雨よ絶え間なく降らないでおくれ真っ赤に染まっている山の紅葉の散るのが惜しいよ自分の住んでいる横浜では、今紅葉が真っ盛りといいますか、終わりを迎…

【万葉集2018】4 移り行く時見るごとに

移り行く時見るごとに心(こころ)痛く昔の人し思ほゆるかも大伴家持移り変わって行く時の流れを目にするたびに心が痛むほど昔のなつかしい人々のことが思い出されてならない今年を象徴する漢字は「災」ということだそうです。2位以下 平、終、風、変、暑、…

【クラシック音楽】師走に聴く音楽

年末の師走真っ只中、やはり忙しい日々が続いています。仕事が終わって帰ってくるのは夜遅く、日によっては0時近くになってしまうこともあります。 唯一寝る前の僅かな時間に音楽を聴くのが楽しみなのですが、やはりこういう時に聴くのは、淀んだ心に溜まっ…

【絵画・美術】フェルメール展 3

そして今回、絶対にじっくり見ようと、Aさんと話し合っていた作品がこちら。フェルメール「赤い帽子の女」以前には贋作との疑いもあったこの作品。今はフェルメールの作品ということで落ち着いてるようですが、果たして?作品の前に立つと、とても小さいんで…

【絵画・美術】フェルメール展 2

フェルメールの部屋に入るなり、がっついてなるべく間近で作品を見ようとした自分ですが、それを制するように背中を引っ張ってAさんが一言。「フェルメールはいきなりパーツごとを細かく刻んで見るような作品じゃないよ。まず一歩引いて全体を見なきゃ。」こ…

【絵画・美術】フェルメール展 1

「フェルメール展」(10月5日~2月3日 上野の森美術館)https://www.vermeer.jp/先日念願のフェルメール展に行って参りました。平日の午後でしたが、それでもそれなりに混み合っており、フェルメールの人気の高さが伺えました。美術館の展示は、フェルメール…

【閑話休題】貴乃花の離婚に思うこと

先日、貴乃花と河野景子さんが離婚したニュースが世間を賑わしました。相撲協会を辞め、相撲界から離れてしまった貴乃花を、夫婦で乗り越えようとしている姿を見た直後だっただけに、ちょっと意外な感がありました。世間では、なぜ二人は別れたかということ…

【11月総括】

今年も駅前のクリスマスのイルミネーションが点灯しました。今年もあと12月の1ヶ月を残すのみ。早いものですね。さて、近年、秋が短いという話をよく聞きます。それは地球が温暖化してるからだなどとも言われますが、秋はそれなりにちゃんと来ているのです。…

【猫】ランスな1日

1 出迎え2 ご飯の見守り3 トイレ 4 自分のご飯5 遊ぶ6 寝る7 部屋の見まわり5に戻る三往復したら4に戻るまた僕の写真撮って記事書いてる。。スマホで記事を書いていたら、ベッドの上からそれをのぞき込んでいました(笑)

「音楽と音楽家」ロベルト・シューマン

ブログで初めて書いたクラシック音楽の記事「シューマン ピアノ協奏曲とウルトラマンセブン」https://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/10139121.htmlロベルト・シューマンは、クラシック音楽史に残る大作曲家の一人ですが、単にそれだけに留まる人物ではあ…

「一歩前進二歩退却」太宰治

https://www.youtube.com/watch?v=pEQEiCEZ0Fc一日一歩 三日で三歩三歩進んで 二歩さがる♪昭和の歌謡曲にこのような歌詞がありますが、これは人生後ろに下がることもあるけれども、地道に一歩ずつ歩んで前向きに生きて行こうという意味合いのものです。 これ…

「ア、秋」太宰治

太宰治という作家は、季節感をモチーフに作品を書くような人ではありません。中には季節にかこつけて題名をつけている作品もありますが、いわゆる季節の風情を愛でるという感は乏しく、言ってみれば、太宰治が嫌いな人にとっては、ひねくれた、好きな人にと…

【クラシック音楽】ブルーノ・レオナルド・ゲルバー  ピアノリサイタル 後編

若き頃からのベートーベンの友人であり、支援者であったワルトシュタイン伯爵続きです。しかし、ゲルバーの真骨頂はこれからでした。月光を上回る、さらに素晴らしい音楽が、次の曲「ワルトシュタイン」でした。「ワルトシュタイン」は、ベートーヴェンの友…

【クラシック音楽】ブルーノ・レオナルド・ゲルバー ピアノリサイタル 前編

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」 op.27-2 ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 op.53シューマン:謝肉祭 op.9ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22自分にとって本当に久々となる本格的な…

「秋は淋しい」素木しづ

すっかり秋も深まってきました。今回はそれにふさわしい題名の作品を。この作品は明治時代に生きた女流作家素木しづによるものです。素木しづについて、ご存知の方はあまりいらっしゃらないと思うのですが、彼女の略歴を紹介しますと、明治28年、札幌に生ま…

【猫】ランス網戸を突き破る

先日ランスが結膜炎になった話をしましたが、病気が治った直後のランスというのは、その分、エネルギーが蓄えられているというか、とてもやんちゃになることがあります。それは今日の休日の午後に起こりました。秋の枯れ葉が風に乗ってベランダに落ち、カサ…

【猫】ランス結膜炎になる

この前の朝のことです。いつもは朝から跳ね回っているランスがベッドで円くなって寝ています。このまんまるの形、一見かわいいのですが、実は、他から干渉されたくない、さわられたくないというシグナルでもあるのです。ちょっと気になって顔をのぞいてみる…

【10月総括】

10月も終わろうとしています。今月の初め、関東を直撃した台風の話をしましたけれども、まだあれから1ヶ月しか経ってないんですね。その僅か1ヶ月の間に首都圏はぐっと涼しくなって、秋めいてまいりました。まず今月は、西郷隆盛と西南戦争についての記…

「城下の人」後編 石光正清

続きです。熊本城がなかなか落ちないという事は、すなわち西郷軍の苦戦を意味します。それからほどなくして田原坂の防衛ラインを政府軍に破られ、西郷軍は後退を余儀なくされ、戦死者は日増しに増していきました。少年たちは西郷軍の死者を安置している寺の…

「城下の人」前編 石光正清

この作品は、明治維新の年に熊本で生まれた石光正清という人物の、新しき明治の世での生きざまを描いた自叙伝です。作品前半は、少年時代、熊本士族として熊本城下に在住していた頃、熊本城に攻めてきた西郷軍を目の当たりにした体験を詳細に記しています。…

【クラシック音楽】足でピアノ

「手でピアノで弾く」というのは、常識以前の至極当たり前なことですが、「足でピアノを弾く」と言ったら、そんな奇想天外で奇天烈なことできるわけがないと誰もが思うことでしょう。しかし、日本人ならば、足でピアノを弾くといえば思い出すこのシーン。htt…

【プロレス】21 黄金の左 輪島大士

今月始め、輪島大士さんが自宅で亡くなったというニュースを知り、自分は少なからず衝撃を受けました。輪島さんといえば、まずは第54代横綱として北の湖と一時代を築いた、優勝14回を誇る大横綱としてその名が知られています。しかし、自分が知っている…

「翔ぶがごとく 最終巻」司馬遼太郎

維新期の薩摩隼人たち最終巻は、宮崎から鹿児島までの山中の逃避行と城山での西郷の自決について描いています。西郷軍が、宮崎から北上するあたりから、もはやこれはもう戦争ではありません。政府軍の追跡を逃れる逃避行というべきでしょうか。それがひたす…

「翔ぶがごとく 9巻」司馬遼太郎

西南戦争の頃の熊本城の様子9巻は西南戦争最大の激戦田原坂の戦いから、それに破れた西郷軍が熊本城攻略を放棄し、南の宮崎まで転戦するまでのお話です。先の8巻で、司馬遼太郎さんが乃木大将の事を辛口に書いているという話をしましたが、それと同様の辛…

「翔ぶがごとく 8巻」司馬遼太郎

若き日の乃木大将。西南戦争時は少佐でした。この巻は、西郷が西南戦争で鹿児島を出発するところから、熊本城を攻撃し、田原坂の戦闘が開かれようとするところまでが描かれています。冒頭、作者は、維新前までは西郷は策略家と言っていいほどのキレる人物で…

【閑話休題】台風24号首都圏をかすめる

台風24号が日本列島に近づきつつあった9月30日のお昼頃、自分は休日出勤で東京の新宿周辺に出向いていました。台風情報をちらちら横目に見ながら仕事をしていたのですが、今回の台風で気になったことが二つあります。まず、台風の移動速度が50 kmから…

【9月総括】

今年の夏も終わりました。今年は本当に暑い夏でした。梅雨が6月に明け、7月の初めから真夏の日々が続きました。 ある意味、この長く続いた暑さ自体が、自然災害と言ってもいいほどのものだったかもしれません。 そして台風も何度かやってきました。特に印象…