らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「作画について 序の舞」上村松園

自分が子供の頃、「序の舞」という映画が公開されました。名取裕子さん主演で、とある女性日本画家の生き様を描いたものです。その女性の名は上村松園。もともとは宮尾登美子さん原作の作品なのですが、どうも映画では、主人公の、男性に対する情感、情愛の…

「地球儀」牧野信一

先日実施された今年のセンター試験の、小説の問題文になった作品を読んでみました。ちなみに昨年の記事はこちら。作品は井伏鱒二「たま虫を見る」でした。 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/8115082.html今回の作品は、青空文庫収録のもので、昨年…

「鎮西八郎」楠山正雄

三国志演義などを読みますと、人並みはずれた武勇の持ち主、いわゆる豪傑と言われる武人達が、きら星のごとく登場します。劉備の義兄弟関羽と張飛、宿将趙雲や呂布などなどですが、彼らの一騎当千の活躍はやはり戦場の華であり、思わず人を惹きつける魅力み…

【万葉集2013】3 玉梓の妹は玉かも

今回紹介する万葉集の歌は玉梓(たまづさ)の妹(いも)は玉かもあしひきの清き山辺に撒けば散りぬる詠み人知らず妻は玉なのだろうか清らかな山辺にお骨を撒いたら(きらきらと)散っていってしまった自分は万葉集の詠み人知らずの歌に、とても惹かれるんで…

「農民芸術概論綱要」宮澤賢治

今年初めての読書記事です。宮澤賢治というと「鹿おどりのはじまり」や「よだかの星」などの作品の雰囲気から推し量ると、自然を愛する物静かな青年というイメージがしますが、この文章の冒頭、少々そのイメージが覆されます。非常に情熱的で熱の入った、時…

【万葉集2013】2 巨勢山のつらつら椿

今回紹介する万葉集の歌は巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ偲(しの)はな巨勢の春野を坂門人足(さかとのひとたり)巨勢山のつらつら連なる椿の木つらつら見ながら偲ぼうではありませんか椿の花咲く巨勢の春野を和歌というものは、その文字…

【字余りのうた】50 初雪

早春のはつゆき牡丹ゆきささめゆき天霧る雪に白く染まれば昨年5月以来、久しぶりに自作の和歌を詠みました。ご存知ない方に申し上げますと、【字余りのうた】は、自作の和歌俳句の記事の時のもので、 いつも五七五もしくは五七五七七に収まらないで、歌が…

【テレビ番組】実写版ルパン三世

まだお正月の時の話です。ヒマな時間があったので、姪っ子とDVDを借りに行きました。姪っ子がチョイスしたのが「実写版ドラゴンボール」。 そう、もともとは日本の漫画が原作で、この映画はハリウッドでリメイクしたものです。日本人なら40代くらいか…

【2012年総括】

まず最初に、どうして去年の総括を、その年のうちに済ませておかないのかという疑問にお答えしなければいけないかと(^_^;)昨年と全く同じことを言ってしまいますが、年末に総括しても、年明けにリセットされてしまって、きれいさっぱり忘れてるってこと、よ…

【テレビ番組】第63回NHK紅白歌合戦

残念ながら?明日から、ついに仕事初めとなります(-.-;)もう年末年始十分休んだだろうとお叱りの向きもあるとは思いますが、そこは悲しい人間の性と申しましょうか、どうしても楽しかった年末年始に、後ろ髪引かれてしまうものがあります。というわけで、今…

【万葉集2013】1 神代より言ひ伝て来らく

皆様あけましておめでとうございます。今年初めての記事は、こちらの万葉集の歌で始まりとしたいと思います。神代より言ひ伝て来(け)らくそらみつ大和の国は皇神(すめかみ)の厳(いつく)しき国言霊(ことたま)の幸(さき)はふ国と語り継ぎ言ひ継がひ…