ここのところ、期末の仕事と「人間失格」にかかりっきりで、自分も心がどんよりとなりがちですし、ブログを訪れてくれた方にも同じ思いをさせてしまっていると思いますので、ちょっと一息の話をひとつ。今日、仕事で新横浜に行くと、駅から雲霞のごとく１０…

まずお断りですが、この記事の「弱さ」については、「人間失格」の主人公葉蔵に関するものであり、他の一般の人はおろか、直接的には太宰治に関するものでもありません。しかし究極に「弱さ」に陥った者の描写であると感じます。それを念頭に置いて記事を書…

太宰治というと、「あんなに弱くて純粋な人はいない」という人もあれば、「人の心をもてあそぶ自己中心のろくでなし」という人もあります。どちらが正しいのでしょうか。自分的には、どちらも正しい、正確にいえば、どちらも間違いではないと思っています。…

この作品は、太宰治が、二十代半ばで若くして亡くなった、２人の友人の死に様について語った作品です。冒頭で、「「玉砕」はあまりに美しい言葉で、私の下手な小説の題などには、もったいない気がして来て、題を散華（さんげ）と改めた」などと述べています…

雨 上がり明けゆく空の茜雲まぶた閉じゆく猫目月かな呑気に歌を詠んでいる場合でもないのですが(^^;)、忙中に閑ありといいますか、そんなところです。横浜は昨日夜更けまで霧雨みたいな雨が降っていましたが、今朝夜明け頃にはすっかり止みました。雨上がり…

みなさん、休日いかがお過ごしでしょうか(^^)自分、今日は朝から引っ越しの整理をしております。昨日も整理しなければいけなかったのですが、先週一週間の勤務の疲れで、ほぼ１日ひしゃけたカエルのように、ベッドでぐったりつぶれておりました(-.-;)先週は…

今回感じ入った歌はうち霧（き）らし雪は降りつつしかすがに我家（わぎへ）の園にうぐひす鳴くも大伴家持空一面を曇らせて雪が降り続いているとはいえ我が家の園ではうぐいすが鳴いていることよしんしんと静かに雪が降る中で、どこからかうぐいすの鳴く声だ…

春寒の猫の目月や爛々と （修正句） 春寒や猫の目月の爛々とここ数日、首都圏は春寒（はるさむ）の日々が続いています。真冬の寒さとは違う、寒さに芯がないといいますか、どこか春めいたようなものも感じますが、とはいうものの、それなりに寒いものです(^…

水仙月とは宮澤賢治が創作した言葉で、賢治のふるさと岩手では、季節的には３月から４月あたり頃をさすのではないかと言われています。雪解けのきれいな水のほとりに咲く水仙の花を見て、そのように名づけたのでしょうか。非常に美しい言葉に思います。この…

あれから一年が経とうとしています。人によって、この１年は長く感じたり、短く感じたりそれぞれであったと思います。当初、東日本大震災関連の記事を書こうとそれなりに用意したものがありましたが、いつも仲良くさせていただいているブログの友人、その方…

寒戻りの冷たい雨風の夜明け前一番に咲いた小さな梅が風に揺れぐっしょり濡れそぼって白い花びらを散らすまいとふんばっていた今朝の横浜はときおり、強風が吹き荒ぶ、ちょっとした春の嵐でした。こんな天気でも朝の散策するの？とおっしゃるかもしれません…

三月に入って、朝の散策の時間帯に、夜明け前の青い空が戻ってきました。春の到来を告げるものは、梅や桜の花だったり、新入生や新入社員の存在だったり、はたまた花粉症だったり、人それぞれですけれども、自分にとっては、この青い空。朝焼けが始まる前の…

http://livedoor.blogimg.jp/cavalier_junklove/imgs/5/9/59140d21.jpg お正月から２ヵ月経ち、季節も冬から春に変わろうとしていますので、そろそろ気分一新で絵に掛け替えようと思います。この世に存在する絵を何でも１枚あげるといわれたら、最後の１枚…

もう３月ですね。最近首都圏は雪が降ったり、寒かったり、暖かかったり、目まぐるしく天気が変わっています。これは異常気象というわけではないんです。春の暖かい空気が南からやってきて、日本列島に居座っている冬の冷たい空気と押し合いっこしているんで…

「この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。」男はやぶにらみに睨みつけながら、私に近寄ってきました。「なんだ～お前は。コスプレごっこか？」本来の特撮ヒロインものなら、ここで堂々と名乗りをあげて闘いを挑…