【人物列伝】3 高杉晋作 ドラマ『JINー仁ー』を見て
今テレビで人気医療ドラマ『JINー仁ー』が始まり話題になっています。
簡単にあらすじをいうと、現代から幕末にタイムスリップした医師が、
簡単にあらすじをいうと、現代から幕末にタイムスリップした医師が、
現代医療を駆使して幕末の人々の命を救うというものですが、
実際、高杉が明治まで生き延びていたらどうなっていただろうと想像します。
まず一番想像しやすいのが、
まず一番想像しやすいのが、
ありとあらゆる地位を極めたが、実力的に高杉がそれくらいになっても全くおかしくありません。
しかし死ぬ間際まで、「預」という部屋住みのような地位でもバリバリやっていた高杉が、
政府の役職に、それほど固執するかというとそうでもないような気がします。
そうするとそれなりに要職に就きながら、
そうするとそれなりに要職に就きながら、
海外渡航しようとしたくらいですから、
西郷隆盛みたいな最期を遂げていたのではないかという向きもあります。
しかし自分は、彼の幕末期の行動からそれはないと感じます。
彼は徒党を組んで多人数の勢に頼って何かをしようとするタイプではないし、
彼は徒党を組んで多人数の勢に頼って何かをしようとするタイプではないし、
そういう連中に同情を寄せて運命を共にするタイプでもない。
結局高杉晋作が命長らえると、重要人物過ぎて収拾がつかなくなるので(^_^;)
『JINー仁ー』では扱ってもらえそうにありません。
もし生きていたらの想像も今ひとつ上手くいかないのは、
もし生きていたらの想像も今ひとつ上手くいかないのは、
彼が何をしでかすか予想困難なキャラなせいもある(誉め言葉です)。
そこが彼らしいといえば彼らしいともいえるかも。
さて、番組内で高杉晋作の辞世の句は
おもしろき
こともなき世に
おもしろく
とされていました。
「こともなき世を」でなく「こともなき世に」としたのは、
そこが彼らしいといえば彼らしいともいえるかも。
さて、番組内で高杉晋作の辞世の句は
おもしろき
こともなき世に
おもしろく
とされていました。
「こともなき世を」でなく「こともなき世に」としたのは、
一坂太郎氏の見解のようです。
一坂氏がどんな根拠でその説を取っているかは知りません。
しかし素直に句を読んでみると
おもしろき
こともなき世に
おもしろく
ですと、どこか一定の距離を置いたところから、
一坂氏がどんな根拠でその説を取っているかは知りません。
しかし素直に句を読んでみると
おもしろき
こともなき世に
おもしろく
ですと、どこか一定の距離を置いたところから、
おもしろくない世の中を眺めて、
自分はそれとは別に勝手におもしろく生きようかという感があります。
おもしろき
こともなき世を
おもしろく
でこそ、自らそのおもしろくない世のど真ん中に入って行って、
おもしろき
こともなき世を
おもしろく
でこそ、自らそのおもしろくない世のど真ん中に入って行って、
おもしろくしてやろうじゃないかという
長州男子の意気込みといったようなものを感じることができるような気がするのです。
よって高杉晋作の人生を象徴する句としては、断然後者を支持したいと思っています。