らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【10月総括】

10月の【青空文庫】の読書は記事としては夏目漱石「こころ」、芥川龍之介「蜘蛛の糸」、宮澤賢治「風の又三郎」の3作品でした。ただ「こころ」は複数回にわたる記事になっており、まだ途中です(^_^;)今後の予定としては・Kはなぜ自殺したか・先生はなぜ…

【けっさんさん10月課題分】「転生」

私は仕事が終わると、いつものように寄り道しないで真っすぐ家路についた。秋の夕暮れ時、まだ辺りは暗くはなかったが、昼間という感じでもない、ぼんやりとした薄明るい時間帯だった。アパートの階段を上っていくと、自分の部屋の前に一人の男が立っていた…

【告知】宮澤賢治の音楽会

本日21時から23時までNHK BSプレミアムで「宮澤賢治の音楽会」という番組が放送されます。なんでも宮澤賢治の世界に影響を受けた音楽家達が、それぞれの思いを込めて、歌を歌い、詩を朗読するそうです。その中で記事「セロ弾きのゴーシュ」の中で紹…

【テレビ番組】銀河鉄道999

これは昨年NHKのBSで放送されたスペシャル「全駅停車!銀河鉄道999ぜんぶみせます」を録画したものです。蒸気機関車が満天の星の輝く宇宙に旅立っていくシーンは、今見ても本当にロマンチックで胸ときめきます。しかし銀河鉄道というネーミングは宮…

「風の又三郎」宮澤賢治

どっどど どどうど どどうど どどう青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんも吹きとばせどっどど どどうど どどうど どどう「風の又三郎」冒頭の風の歌。青空で風が強く鳴っている二百十日の9月1日、全学年で教室がひとつだけの岩手の田舎の小学校に一人の…

「蜘蛛の糸」芥川龍之介

「蜘蛛の糸」は芥川龍之介の代表作で、ほとんどの人がそのあらすじを知っていると思います。簡潔に述べますと、人殺しや放火を繰り返してきたカンダタという悪党が生前、蜘蛛を助けたことをお釈迦様は覚えていて、死後地獄の血の池に落ちていたカンダタを、…

【万葉集2011】21 秋の田の穂田の刈りばか

今回最も感じ入った歌は秋の田の穂田(ほだ)の刈りばかか寄りあはばそこもか人の我(わ)を言(こと)なさむ草嬢(くさおとめ)秋の稲穂田の刈り取りの割り当てであなたと(偶然にでも)近寄ってしまったらそんなことでも人は私たちを噂にするでしょうか今…

【閑話休題】一難去ってまた…

先月末から喉風邪をひいてしまい、それがずっと長引いて、やっと治ったと思ったらブログのパスワード騒動。しかしなんとか無事パスワードも再取得でき、本日ブログの大改装も終わり、やっと悩めるものが全て消え去った\(^ー^)/と、全てから解き放たれて、…

ブログ主について

どうもお待たせいたしました。。やっとブログの改装完了しました。最後に、ごく簡単な自己紹介をしようと思いますが、ちょうどブログ友達の方が記事で書いておられたものがあったので、その雛型を参考にさせていただきました。1、ニックネームの意味は、あ…

【絵画】「積みわら」モネ

今回はクロード・モネの「積みわら」収穫後の畑に積まれた干し草の山を描いた一連の絵画の総称をいい、モネは二十数点の作品を残しているそうです。同じ主題を、異なる時間、 季節、天候、それぞれの光の下で描き分けているそうで、自分も日の出の画像など…

【万葉集2011】20 北山にたなびく雲の

今回最も感じ入った歌は北山にたなびく雲の青雲の星離れ行き月を離れて持統天皇北山にたなびく雲その青い雲は今まさに星を離れて行き月を離れて行く持統天皇は、天武天皇の妻であり、天智天皇の娘でもある女性です。天智天皇と天武天皇は兄弟ではありますが…

【プロレス】1 プロレスと私

人間山脈、インドの狂虎、人間魚雷、狂犬、黒い呪術師、炎の飛龍、銀髪貴公子、セクシーターザン、人間風車、東洋の神秘、超獣、不沈艦、破壊王、人間発電所、金色狼、人間空母、女子プロレス最強の男…これは何のあだ名かわかるでしょうか。そう、これらは…

【字余りのうた】34 情

「今回の諸々のアクシデントを思いて詠む」傷負うて情(なさけ)しみ入る我が身かなもぞ今回のブログ騒動でもそうですが、この間の少々長引いた喉風邪についても、皆さんから温かい声をかけていただいて大変感謝しています。普段から感謝しているつもりなん…

「蕎麦の味と食い方問題」村井正善

これは蕎麦の食べ方指南にとどまらず、「蕎麦道」と呼んでもよいくらいの蕎麦に対するこだわりを記した文章です。さて皆さんは、うどん、蕎麦、ラーメンのうちどれが一番好きですか。自分は蕎麦も好きですが、如何せん一人前の量が少ないので、ラーメンに走…

当ブログの特長について

初めての方もいらっしゃると思いますので、当ブログの特長を簡単に述べたいと思います。当ブログの主な柱は3つあります。定期的に記事を書いているカテゴリーです。まず【青空文庫の読書感想】なぜ青空文庫に限定しているかと申しますと、記事を読んだ方が…

ブログ名について

ブログ名「らんどくなんでもかんでも」は漢字で表しますと「乱読何でもかんでも」というところです。要は選り好みしないで、どんな作品でもバリバリ読み漁るというエネルギッシュな感じを出そうと思い、命名しました。ブログを始めて、いろいろな方との出会…

はじめに

「らんどくなんでもかんでも2」にようこそおいでくださいました(^^)思い起こせば今年1月にブログを開始し、種植えから植物を大切に育てるように手をかけてきましたが、皆さんのおかげでちょっとした若木のようになってまいりました。今回うっかり枯らしそ…

「大どんでん返し」

えー、心なしか、なんとなく言い出しづらくなってきたような気もするのですが(^_^;)、なんと、この期に及んでパスワードの再取得に成功し、無事本来の我が家たるブログに入ることができました(^_^;;;)やっぱり男は最後まで粘らないとダメですね~未練がまし…

『緊急』【お詫び】

いつも「らんどくなんでもかんでも」を見ていただきまして誠にありがとうございます。記事もたまってきたため、本日パソコンでブログの整理をしようとしましたところ、パスワードを失念していることに気づき、再取得しようと致しました。しかしなぜかパスワ…

「こころ」先生と遺書 前編 夏目漱石

両親をほぼ同時に病で失った「先生」は信頼していた叔父に裏切られ、遺産を横領された挙げ句、故郷と完全に決別することになる。この時、まだ10代の「先生」は孤独感、不信感の極みにあり、家を失い路上をさ迷う捨て猫のような心情だったでしょうが、ひょ…

【字余りのうた】33 肋骨

「病院で自分のレントゲン写真を見て詠む」レントゲン写りし我の骨と臓亡き祖父に似て同じに老いて同じに死ぬらし実はここ半月くらい咳が止まらず、ずっとゲホゲホやっていたんですが、最近になってやっと収まってきたものの、今度は咳をしたり笑ったりする…

「こころ」両親と私 夏目漱石

「両親と私」の章は前後の章に比べ論じられることが少ないように思う。しかしこの章は田舎の「両親」と「先生」の生き方とを対比して、「先生」の生き方を浮きぼりにする最終章の前提となる重要な章だと思っている。「私」の田舎の両親家族は至って普通の人…

「こころ」先生と私 夏目漱石

夏目漱石「こころ」は長くベストセラーを続けているらしい。その理由はどこにあるのだろうか。ふとした気まぐれで今回高校生の時以来「こころ」を読み返してみた。「私」は鎌倉の海水浴場で不思議と興味ひかれる「先生」と出会う。東京に戻って「私」は「先…

【万葉集2011】19 年の経ば見つつ偲へと

今回感じ入った歌は年の経(へ)ば見つつ偲(しの)へと妹(いも)が言ひし衣(ころも)の縫目見れば悲しも詠み人知らず年が経ったらこれを見て思い出して欲しいと(別れ際に)妻が言ったその着物の縫い目を見るとせつなくてたまらない日本語には「心を紡ぐ…

【9月総括】

9月の【青空文庫】の読書は記事としては太宰治「富嶽百景」、梶井基次郎「愛撫」の2作品のみでした。が、しかし今まで記事書きかけで放置しておいたものを読み直して、加筆修正しているものがいくつかありますので、10月はまあまあの数の記事を掲載でき…

【テレビ番組】巨人の星 恋愛編 日高美奈さん

オーロラ三人娘と別れて野球に打ち込んでいたはずの飛雄馬だが、ちょっとした気の弛みでスタンドにいる女の子にボールが当たり怪我をさせてしまう。言い訳をする飛雄馬に付き添いの看護婦日高美奈は平手打ちを食らわせるのだった。彼女は宮崎の山間部の過疎…

【テレビ番組】巨人の星 恋愛編 オーロラ三人娘

子供の頃から何回も再放送されており、その影響を受け子供の頃自分も熱狂的な野球ファンだった。ただ名古屋在住だったので巨人ファンでなく中日ファンではありましたが。この数年、神奈川テレビというローカル局で何度か再放送があり、子供の時以来視聴した…