らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【けっさんさん1月課題分】小説「狼の少年の物語」春

とある大きな黒い森に一組の狼の群れが暮らしていた。それはひとつの家族で、群れのリーダーたる父親、そして母親、何人かの子ども達、あと居候の老狼で構成されていた。この老狼だけは他の狼と違い血はつながっていなかったが、狼の群れにはよくあることで…

【閑話休題】一難去ってまた…3 ちょっとだけ禍転じて福か?

前回までのあらすじ昨年末、あんパンにかぶりついて、不覚にも差し歯が取れてしまった自分。仕方なく歯医者に行くと、そこにはポニーテールでマスクがとても似合うかわいらしい女性歯科医師が…しかし彼女は顔に似合わぬ豪の治療をする者であり、その治療は過…

【映画】サウンド・オブ・ミュージック

http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/017/746/16/N000/000/000/127389821194616407083_118260304995716406146.jpg 映画「サウンド・オブ・ミュージック」。邦訳すると「音楽の調べ」というところでしょうか。音楽が、頑(かたく)なな者の心をほぐし、決心…

【閑話休題】伝説の詩人

自分はこのブログで詩歌みたいなものをひっそりやっておりますが、一族を見渡してみると、そのような者は他にいないようです。しかし実は、伝説となるような詩を書いた人間が過去に存在したらしいのです。あれは数年前のこと。法事で、母方の親戚が一堂に会…

「川端康成へ」太宰治

先日、芥川賞の発表がありました。今回の受賞者の田中慎弥氏はかなりユニークな方のようで、「辞退してやってもいいくらいだが、一応もらってやる」というような発言をしたとかしないとか。この話を聞いたら、どういう反応をしたかなと思わず想像してしまっ…

【字余りのうた】44 初雪

明けの囁雨(ささめ)白きに変わり風に舞うもうおとといの話になりますが、首都圏は今年の初雨が夜明け前に初雪に変わりました。最初は囁(ささや)くような雨が静かに降っていたんですが、夜明け直前くらいに風がにわかに吹き始め、細かい雨が風に舞い上が…

「たま虫を見る」井伏鱒二

今回の小説は青空文庫収録のものではありません。ブログの題名を見て、教育関係者や高校生の方はピンと来たかもしれませんね。そうです。これは今年のセンター試験の小説の問題文になった作品。問題文は小説の全文になっていますので、朝御飯を食べながら、…

【閑話休題】大寒間近 寒さと暑さの話

昔、子供の頃見ていた特撮ヒーロー番組の冒頭。骨怪人が寒い寒いと言いながら、冬の海岸の砂浜を小走りに走ってくる。そこでナレーション。「骨怪人は骨がむき出しのため、寒さに弱いのだ」悪の組織もよく適性を考えて怪人出さないと(^_^;)前置きが長くなり…

【人物列伝】17 山田かまち

先日自分は、18歳で亡くなられた平山千代子さんの記事を書きましたが、その記事の投稿で、山田かまちを思い出したという方がいらっしゃいました。皆さん、山田かまちをご存知でしょうか。彼の略歴を紹介しますと1960年群馬県高崎市に生まれる。幼少の…

【万葉集2012】1 初春の初子の今日の

今年最初に最も感じ入った歌は初春の初子(はつね)の今日(けふ)の玉箒(たまはばき)手に取るからに揺らく玉の緒大伴家持初春の初子の日である今日の玉箒よ手に取るだけでゆらゆらと音を立てる玉の緒よ大伴家持は万葉集を語るうえでは欠かすことのできな…

「小説」平山千代子

実をいいますと、「らんどくなんでもかんでも2」は昨日でちょうど1周年を迎えました。読書の備忘録的な感じで気軽に始めたのですが、記事の第1号の作品は平山千代子さんの「転校」でした。(記事は修正のため1月11日になっていません)今記事を読むと…

「銀河鉄道の夜」宮澤賢治

まずはじめに、青空文庫には、3種類の「銀河鉄道の夜」が収録されています。この作品は宮澤賢治が何回も推敲を重ねたため、版がたくさん存在するんです。最近の研究で、内容がどのように変遷していったか明らかになってきたようで、青空文庫収録のものでい…

【字余りのうた】43 まんまるお月さま

「正月明けの月を見て詠む」門松がとれてメタボで沈む月これは…俳句というより川柳ですね(^_^;)正月三が日が終わって、朝の散策を始動したのですが、月がどこにも見えないんです。新月の時期でもないし、おかしいなあと思っていたんですが、七草粥の日の朝4…

【字余りのうた】42 笑福

正月七日に今年の心構えを詠む「笑福」ワハハとわらうとこころのふくろがひろがってそのすきまにおいしいものやたのしいものやうつくしいものをたくさんつめこむことができるカッカとおこったりクシュンとへこむとこころのふくろがしぼんでしまってせっかく…

【2011年総括】

まず最初に、どうして去年の総括はその年に済ませておかないのだ。というお叱りがあるかもしれません(-.-;)でも年末に総括すると、年明けにきれいさっぱり忘れてるってこと、よくありません(^_^;)?というわけで、今年も自らの心にしっかり楔を打ち込むため…

【12月総括】

え~、やや遅きに失した感もありますが、昨年12月の総括です。なお昨年全体の総括も次の記事あたりで行います(^_^;)まず【青空文庫】の読書は「艇長の遺書と中佐の詩」夏目漱石1作品のみでした。この作品は「坂の上の雲」にも登場した広瀬中佐の漢詩に題…

【閑話休題】箱根駅伝復路

今日は箱根駅伝復路です。昨日来た道を逆に戻っていくのですが、自分の住んでいる辺りは復路9区になります(往路は2区)。通過時間も昨日と比べ、正午前後と2時間ほど遅いので、沿道の応援も、昨日より大勢の人出で盛り上がります。自分の住んでいる沿道…

【閑話休題】箱根駅伝往路観戦

皆さま、正月三が日いかがお過ごしでしょうか。自分は今日は毎年恒例の箱根駅伝往路の応援に繰り出しました。自宅からほど近いところに、箱根駅伝のコースがあります。毎年のことですが、ものすごい人出で、黒山の人だかりとなっております。最寄りの駅の方…

【絵画】「富士に献花」片岡球子

http://www.oida-art.com/wimg/l/11599_l.png 皆さん、あけましておめでとうございます。今年最初の記事は初夢にふさわしい「富士」の絵のお話です。年が改まり、表示画像も掛け替えようと思い、この絵を選びました。「富士に献花」片岡球子野太い線で堂々…