らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「山想う心」松濤明

本日は登山家松濤明さんの「山想う心」。テーマは山に登らない人がよく思う「なぜわざわざ大変な思いをして山に登るか」です。実を言うと自分は高校時代山岳部に所属していました。名古屋の高校でしたから三重県の鈴鹿山脈やら北アルプスやらいくつか登りま…

「四国遍路日記」種田山頭火

今日は山頭火さんと四国遍路の旅を一緒に歩いた。前に読んだ九州の旅よりもなんとなく穏やかな旅。旅の道連れも入れ替わり立ち替わりありにぎやかな感じだ。お遍路さんのルートということで四国の人は勝手を知っておりもてなし慣れしているのだろうか。徳島…

「貧しき信徒」八木重吉

八木重吉「貧しき信徒」。 今まで彼について全く知るところなく今回初見でした。つらつらと作品をながめていきますとなんというんでしょうか…「曇った冬の夕暮れに雲のすきまからさしこむ一筋の弱々しい、しかし真っすぐな光」のような作品の数々です。要は…

「野口英世博士の生家を訪ひて」土井晩翠

本日は土井晩翠の新聞寄稿文です。さて今回は野口英世の生家を訪れた土井晩翠が野口英世の業績をたたえ記念館建設に賛同して欲しいという内容の文章です。土井晩翠といえば荒城の月の作詞家の他に高校野球の校歌斉唱の時たまに名前が挙がる人、そう文語調の…

「行乞記」種田山頭火

「朝湯こんこんあふるる真ん中のわたくし」「分け入ってっても分け入っても青い山」「窓開けて窓いっぱいの春」「まっすぐな道はさみしい」今挙げた俳句を見て面白いと思った方は種田山頭火の事をおそらく好きになれるはずです。山頭火は自由律俳句の大家と…

「伊良湖の旅」吉江喬松

本日は吉江喬松という、国木田独歩と一緒に仕事し、後に早稲田大学文学部仏文科を創設した人の紀行文です。いきなりですが、自分は旅が大好きで日本中を旅して全47都道府県全部旅した。と言いたいところですが、残念ながら高知県だけはまだ行ったことがあ…

「姑と嫁について」与謝野晶子

今回は、明治を代表する女流歌人与謝野晶子が、実際に嫁が姑を殺傷未遂した事件をもとに、嫁姑関係どうあるべきかを論じた文章である。与謝野晶子というと月並みだが、自由奔放な情熱的な歌人というイメージしかなく、一体どんな意見を言っているのかと思っ…

「蒲生氏郷」幸田露伴

最近の世は戦国武将ブームらしい。人気があるのは伊達政宗、真田幸村、本多忠勝といったところか。あと姫若子長宗我部元親などの名も挙がっているようだ。しかし、今日読んだ蒲生氏郷の名前はとんと聞かない。若くして病没してしまったし、政宗の隻眼、真田…

はじめに

皆さんはじめまして私は子どもの頃から読書映画音楽などの鑑賞を趣味にしていましたがここ数年忙しくほとんどそれに触れることができませんでした。しかしながら最近やっと時間に余裕もできたのでそれらに再び親しむとともに感じたこと思ったことを、簡単で…