らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【4月総括】

首都圏は桜が散ったと思いきや、あっという間にゴールデンウイークに突入しました。今の季節、暑からず寒からず過ごしやすい良い季節ですね(^^)さて4月といえばフレッシュマンの季節でもありますが、ここ数年、フレッシュマンの教育係に任命されておりまし…

【自作小説】「ココロ」後編

私は、Tの私への呼びかけで、ふと我に帰りました。「Mさん、自分、Aさんに告(こく)った方がいいですかね?」私は心の中で迷っていました。迷ったというよりも、二つの心が格闘していました。自分こそAさんに深い恋心をずっと抱いていたのだとTを押し…

【自作小説】「ココロ」前編

夏目漱石「こころ」に捧げるたとえ見せて怒られても(^_^;)その話をした男は、Mと申します。田舎から大学入学で上京し、そのまま東京にある会社に就職した三十代半ばの男です。Mはいつもは物静かな男なのですが、その日は珍しく、したたか酒で酔っていたこ…

「鈴木三重吉宛書簡 明治三十九年」夏目漱石

少し前、夏目漱石が朝日新聞に転職した際、新聞に掲載した「入社の辞」という文章の記事を書きました。その中で漱石は、江戸っ子の彼らしい負けず嫌いな気持ちを前面に押し出しながらも、非常にユニークな、まるで小説「坊ちゃん」の中から主人公が出てきた…

文学名作論 夏目漱石「こころ」は名作か?

文学に興味がある方にちょっとしたニュースがあります。朝日新聞が夏目漱石「こころ」連載100周年を記念して、明日4月20日朝刊より当時の仕様で全110回再連載するとのニュースを耳にしました。http://www.asahi.com/articles/DA3S11042831.html自分…

【旅】東海道線普通列車帰省の旅

父の四十九日の法要が終わってからも、いろいろな後始末で何度か名古屋に帰郷しておりますが、自分が実家に帰省する時には、特に急ぎでなければ新幹線を使わずに、東海道線の普通列車を使うことがよくあります。そういうことを言うと、ええっ!?とよく驚か…

「桜の森の満開の下」坂口安吾

これは凄い作品です。今まで自分が読んだ作品の中でも、極めて心に残る傑作のひとつといえます。読み終わった後、その幻想的な美の世界に思わずふらふらっ酔ってしまったような気持ちになってしまう、そんな感じです。美をテーマとした芥川龍之介「地獄変」…

「入社の辞」夏目漱石

今年も自分の会社にもフレッシュマンの面々が入社してきました。彼らを見ていると社会に対する期待や意気込みというものが感じられ、見ていて、とても気持ちのよいものです。また一方で、初めて踏み出した社会への戸惑い、不安感のようなものも垣間見えて初…

【3月総括】

花も嵐も踏み越えて、怒涛の3月も終わりました。3月は非常に忙しく、結構ヘトヘトで(-.-;)いつもは夜寝る時、30分くらいは布団の中でころころと携帯で青空文庫を読んだり、ブログを見たりするのが楽しみなんですが、3月に限ってはベッドに入って目をつ…

【テレビ番組】NHK連続テレビ小説「花子とアン」

4月になりましたね。普段はテレビをほとんど見ない自分ですけれども、4月から、ちょっと見たいなと思っている番組があります。それはNHK連続テレビ小説「花子とアン」。「赤毛のアン」の翻訳者村岡花子さんの半生を描いた物語です。村岡花子さんが翻訳…