2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
いさなとり海や死にする山や死にする死ぬれこそ海は潮干(しほひ)て山は枯れすれ詠み人知らずいさなとり海は死ぬのですか山は死ぬのですか死ぬからこそ海は潮が干上がり山は枯れるのです冒頭の「いさなとり」とは海にかかる枕詞で、「鯨魚取」「勇魚取」な…
こちらの画像は、夏の、いわゆる青富士の姿です。天頂に雪をかぶった定番の富士山も美しいですが、夏の凛々しく雄々しい富士もなかなか素晴らしいと思いませんか。なまよみの 甲斐(かひ)の国うち寄する 駿河(するが)の国とこちごちの 国のみ中ゆ出で立てる …
この作品の筆者である豊島与志雄は、作家というよりも、翻訳家として知られた人物であり、太宰治が死ぬ数年前から仕事を通じて交流するようになったようです。いわば、仕事で懇意になった知り合いというところでしょうか。そのせいか、太宰の死に関する文章…
(太宰治情死の当時の映画ニュース)http://www.youtube.com/watch?v=mQiKy5OhdSg 明日6月19日は桜桃忌。1948年6月13日、太宰治は愛人といわれる山崎富栄と玉川上水にて入水自殺しました。享年38歳。しかし、遺体が上がったのは6日後の19日で…
指先の感覚が鈍くなってきたことに気付いたデュプレは、最初は過密なスケジュールによる過労くらいに考えていたのかもしれません。しかし、その症状は徐々に悪化してゆきました。チェロの弦もしっかり押さえられなくなり、2年後の1973年頃には、ほとん…
もし無人島にたった一人の演奏家のレコードしか持っていくことができなかったら…という質問が、よくクラシック音楽ファンの間で交わされることがあります。自分も非常に迷いますけれども、間違いなく、最後までその候補の中に入るであろう心に深く留めてい…
自分が中学生の時、世間はアイドル全盛期で、同級生はいろいろなアイドルのファンでした。が、しかし、自分は渋く?女優紺野美沙子さんのファンでした。同級生からは年増好きとか、もっと若いのを選べよと散々批判されましたが(^^;)でも、実は同級生にもう…
「短歌三十一文字と定まりたるを三十二文字乃至三十六文字となし俳諧十七字と定まりたるを十八字乃至二十二三字にも作る事あり。これを字餘りと云ふ。」 で始まる、この正岡子規の文章。短歌及び俳句はそれぞれ五七五七七、五七五の定型詩として、自分は学…