らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【クラシック音楽】同曲異楽器の魅力 山下和仁&ロック

前回予告した、リストに勝るとも劣らぬ素晴らしい編曲能力を有し、かつ、凄腕の演奏家という、両方に傑出した才能を兼ね備えた人物とは。その人の名を山下和仁といいます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E5%92%8C%E4%BB%81細かな経歴は…

「空気男」海野十三

「空気男」という題名から、職場などで目立たない男の話かと思いきや、さすがにそれは違いました。いわゆる透明人間の話です。ちゃんとした博士が、それを発明しているのですが、その動機が問題です。普通は、世界平和のためとか、人間全体の幸福のためとか…

海野十三のSF作品を読むにあたり

青空文庫には、純文学の他に、SF小説やミステリー小説の類もたくさん掲載されています。自分の好みが、少々、純文学に偏っているので、なかなかブログに紹介できないんですけども。というわけで、たまには青空文庫収録のSF小説を読んでみようと思い立ち…

「白雪姫」菊池寛訳

グリム童話「白雪姫」というと、継母にうとまれた白雪姫が、城を追われ、七人のこびと達と、森で生活を共にするようになるのですが、継母に騙され、毒リンゴを食べ死んでしまうも、最後は王子様のキスで目覚め、めでたしめでたし。というお話だったと思いき…

【クラシック音楽】同曲異楽器の魅力 リスト ベートーベン交響曲ピアノ編曲版

続きです。前回紹介しましたヘンデル「パッサカリア」のように、クラシック音楽は、比較的シンプルで、小規模なものだったのですが、19世紀以降、社会が進むにつれ、次第に複雑で大規模なものになっていきました。そうすると、そのような複雑で大規模な作…

「春は馬車に乗って」横光利一

最近、入院中の父の見舞いの帰省やらなんやらで、なかなか本が読めませんでしたので、久しぶりに読んでみました。といっても今回読んだのは、不治の病で入院している妻と、それを見守る夫の話なんですけれどもね(^_^;)冒頭から読んでいくと、病院のベッド…

【閑話休題】オフィスのお話五編

今日は秋の気晴らしに、オフィスの愉快な仲間達?との、ショートショートを、いくつかお送りしようと思います。これは全て実話です(^_^;)「飛蚊症?」数日間ずっと、書類監査をしていた先輩が、思わず目をつぶって、苦しそうに呻(うめ)いた。「うわっ、や…

【クラシック音楽】同曲異楽器の魅力 ヘンデル パッサカリア

このところ、父の病の話ばかりでしたので、今日は久しぶりに音楽の話をしようと思います。前に「同曲異演奏の魅力」というテーマで書きましたが、今回は、「同曲異楽器の魅力」です。自分のクラシック音楽の好みを一言で言いますと、「シンプルな美しさ」に…

【父の病】8

帰省2日目は時間に余裕があったので、現在小学5年の姪っ子とテニスをしました。姪っ子のテニスの活躍ぶりについては、以前お伝えしましたが、http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/9818426.html実は、かくいう自分も、中学の時、テニス部で活躍したな…

【父の病】7

8月末に帰省して、父を見舞って以来、1ヵ月半ぶりに名古屋に帰省しました。9月末に父が転院したので、新しい病院の様子を見に行くことと、来るべき自宅療養に備えて実家の片付けなどしなければいけませんでしたので。本当は転院する際、帰省したかったの…

【閑話休題】もぞ肥ゆる秋

今年も、早いもので10月になってしまいました。天高く馬肥ゆる秋。先日、会社に、珍しく元同僚の女性が来ていました。その人は三十代前半で、すっきりした美しい顔立ちの、しっかり者の女性なんです。エレベーターでばったり会うなり、彼女は、「まあ、も…

【9月総括】

秋は来ぬ紅葉は宿に降りしきぬ道踏み分けてとふ人はなし秋が来て紅葉が庭に降りしきるけれどもそれを踏みわけて訪れる人もない秋はこのような静寂なところで、もの思いに耽ったり、本を読むことができれば、言うことないんですけれども。この歌に詠まれた空…