らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

八木重吉

「冬日」八木重吉

冬の日はうすいけれど明るく涙もでなくなつてしまつた私をいたわつてくれる八木重吉「貧しき信徒」より 皆さんは八木重吉という詩人をご存知でしょうか。彼の作品を知りたい方は、どうぞ、こちらを訪ねにいらしてください。https://blogs.yahoo.co.jp/no1685…

「雨」 八木重吉

今は梅雨の真っ只中。やはり雨がよく降ります。梅雨の雨というのは、ざあざあ強くというよりも、 しとしと静かに降ることの方が多いように感じます。 昼のオフィス街に降る雨 真夜中の住宅街に降る雨 休日まだ街が眠っている朝に降る雨同じような雨でも、静…

「果物」八木重吉

秋になると果物はなにもかも忘れてしまってうっとりと実のってゆくらしい八木重吉 首都圏は、すでに晩秋で、紅葉も色濃く染まりつつある今日この頃ですが、自分は久しく秋を素通りしておりました。毎日朝から夜遅くまで、鉄筋コンクリートのビルの中で、ギ…

詩集「秋の瞳」八木重吉

私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私には、ありません。この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください。この序文で始まる八木重吉の処女詩集「秋の瞳」。生きるということは、嬉しくて心…

「桜」2 貧しき信徒より  八木重吉

花がふってくると思う花がふってくるとおもうこの てのひらにうけとろうとおもう八木重吉画像のこの桜は記事を書いたり、詩を作ったり、短歌俳句をひねっているときにいつもお世話になっている桜です。朝の散策でここのところ毎日心を和ませてくれています。…

「桜」1 貧しき信徒より 八木重吉

自分の住む横浜では桜も満開になり、すでにはらはらと桜の花びらも散り始めようとしています。満開の桜というのは昼間は華やいだ雰囲気なのですが、夜に見るとなんとも得体の知れない妖気を発しているような不思議な感覚があります。梶井基次郎の作品に「桜…

「貧しき信徒」八木重吉

八木重吉「貧しき信徒」。 今まで彼について全く知るところなく今回初見でした。つらつらと作品をながめていきますとなんというんでしょうか…「曇った冬の夕暮れに雲のすきまからさしこむ一筋の弱々しい、しかし真っすぐな光」のような作品の数々です。要は…