らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「熟少女仮面」第5話 青龍降臨編

「この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。」こんにちは、雪乃です。みなさん新緑の季節いかがお過ごしでしょうか。相変わらず、よし子さんの厳しいトレーニングは続いています。最近…変わったことというほどでも…

「熟少女仮面」第4話 猛虎襲来編 後編

「この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。」こうして私とよし子さんの共同トレーニングが始まりました。私、ちょっと勘違いしていました。ふくよかな人、イコール運動が苦手。というイメージで思い込んでいたの…

「熟少女仮面」第4話 猛虎襲来編 前編

「この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。」皆さま、お久しぶりです。雪乃です。ぼうっとしている間に、桜の季節もあっという間に過ぎ去り、はやゴールデンウイーク。ぼやぼやしている間に、ただ、一さいは過ぎ…

【4月総括】

4月も終わろうとしていますね。首都圏では桜の季節はすでに去り、新緑のゴールデンウィークを迎えようとしています。が、しかし、あろうことかゴールデンウィークも何日か仕事になってしまいました(-.-;)文句を言っても仕方ないので、自分なりに工夫を凝ら…

【人物列伝】19 真田信之

ブログ友達の方から、信州上田城の桜が満開になった旨の記事が届きました(画像上)。上田城といえば戦国の真田一族の城。巷では真田幸村が大人気らしいですね。なんでも戦国武将人気ナンバーワンとか。発端は、あるゲームのキャラのようなんですが、その昔…

【絵画】展覧会「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」

横浜のそごう美術館において展覧会「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」が開催中でしたので、この前、仕事が早く終わったので行ってきました。こちらのページの催しです。http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/12/0329_miyazawa/index.…

【人物列伝】18 八木登美子「もうひとつのひとすじの桜 ある詩人の妻の物 語」最後に…

最後に蛇足ですが、このブログを開設して2ヵ月くらい経った頃、まだブログを始めたばかりで1日の訪問者も2、3人ほどだったでしょうか、自分は、はじめて八木重吉の記事を書きました。その時、記事を読んだという方から1通のお便りを頂きました。なんと…

【人物列伝】18 八木登美子「もうひとつのひとすじの桜 ある詩人の妻の物語」後編

登美子は、陽二を亡くし、生きてゆく気力も失せ、虚ろな日々を送っていました。そんなある日、登美子は、重吉が書き遺した詩稿を詰めたバスケットをふと開いてみます。妻よわらいこけている日でもわたしの泪をかんじてくれいきどおっている日でもわたしのあ…

【人物列伝】18 八木登美子「もうひとつのひとすじの桜 ある詩人の妻の物 語」中編

登美子のもとには長男陽二だけが残されました。登美子の生きる力は全て陽二に注がれました。日曜も出勤しなければならない10年勤めていた百貨店を思い切って退職し、転職。休みの日は陽二と一緒にいるようにしました。二人で一緒に映画に行ったり、食事を…

【人物列伝】18 八木登美子「もうひとつのひとすじの桜 ある詩人の妻の物語」前編

八木重吉が結核でこの世を去った時、残された妻登美子は22歳の若さでした。重吉が亡くなった直後は、さすがに魂の抜けたようになり、放心状態で動くことさえできませんでしたが、遺された二児をしっかりと育てなくてはならないと自覚し、再び立ち上がりま…

小説「ひとすじの桜…ある詩人の生涯」後編

年が明け、季節は、また春になろうとしていた。暖かい南風に潮の香がほんのりと香る春になっても、重吉の体調は一向に上向くことはなかった。自分自身の行く末を考え、鬱々とふさぎ込み、ひたすら溜め息をつく日々が続いた。そのうち溜め息をつく日々にも飽…

小説「ひとすじの桜 ある詩人の生涯 」中編

年が明けてからというもの、重吉は風邪でよく学校を休むようになった。地元の医者に診てもらったが、普通の風邪だといって解熱剤を出してくれるばかりだった。しかし日に日に重吉の体は弱っていった。らちがあかないので、登美子は意を決し、或る人の紹介を…

小説「ひとすじの桜…ある詩人の生涯」前編

年も暮れようとしていた師走のある日、重吉は、産まれたばかりの長男陽二をあやす妻登美子に言った。「前から話があった千葉の柏の教職を受けようと思うんだが…」登美子は一瞬手をとめ、ふと、今までの、ここでの生活のことを振り返った。結婚して3年近く…

小説「ひとすじの桜…ある詩人の生涯」はじめに

前回は「桜もしくは梅」ということで、梅については以前「寒戻りの梅」という作品を書かせていただきましたので、今回は桜で考えました。桜については、皆さんいろいろな思い出や思いがあると思いますが、自分は昨年偶然目にした、ある詩人の桜の詩に非常に…

【万葉集2012】4 一昨日も 昨日も今日も

今回注目した歌は一昨日(をとつい)も昨日も今日も見つれども明日さへ見まく欲しき君かも橘文成一昨日も昨日も今日もお会いしたのにまた明日までも会いたいと思う魅力的なあなた先日ネットの新聞記事を見ていたら、次のようなトピックスが目にとまりました…

【閑話休題】「春の大嵐」検証 北風と太陽

一昨日から昨日にかけて、日本列島は春の嵐が吹き抜けて、あちこちで大変な暴風雨が吹き荒れました。横浜は西日本や北海道に比べればたいしたことなかったのですが、それでも風速20メートルほどのちょっとした台風並みの風でした。オフィスの入っているビ…

「不道徳教育講座」三島由紀夫

人間社会の普遍的価値とされるものに、真善美の3つがあるといわれています。自分は今まで生きてきて、真と善には、ぼやっとではありますが、それなりにイメージが湧いて話をすることもできます。しかしながら、美というものには少々疎いところがあるんです…

「月蝕」夢野久作

月蝕の様子を擬人化して、月を色白き美女に、月を侵食してゆく黒い影を、美女に斬り込んでゆく鋭利な刃物に見たてた、夢野久作らしい猟奇的であり、かつ幻想的でもある作品。大勢の人々が見ている目の前で、月の光のように真っ白な肌の美女の美しい顔に、円…

【3月総括】

4月になりました。日本では4月1日をもって新年度というほどで、いわばもう一つの新しい年の始まりのようなものです。1月からのスタートダッシュに失敗した人にも、もう一度新しい年の気持ちで心機一転スタートできる、誠にありがたい習慣です(^^;)新しい…