【人物列伝】3 高杉晋作 前編
当初尊王攘夷の志士として活躍。
その中で誰か1人と問われれば、自分は高杉晋作を推します。
さぞかし目論見通りすいすいと新しい時代の流れに乗って、
事が運んだと思いきやとんでもない。
彼の進むところ必ずといっていいほど、大きな障害のみならず小さなトラブルまで降って湧いて、
1つとしてスムーズに進んだものはありません。
歴史は新しいものを生み出すとき、それを担う者に試練を与えるのです。
投獄されたり亡命したりしたことも一度や二度ではなく、
歴史は新しいものを生み出すとき、それを担う者に試練を与えるのです。
投獄されたり亡命したりしたことも一度や二度ではなく、
高杉自身の直情径行な性格に原因を求める向きもありますが、自分はそうは思いません。
先駆けつまり先頭を突っ走るわけですから、
道なき道を試行錯誤しながら進むわけです。
西洋列強と下関で戦争したときもそうですし、
西洋列強と下関で戦争したときもそうですし、
西洋列強と戦争することの不利、幕府に代わる古くて新しい権威として錦の御旗の重要性を、
身をもって学びました。
先駆けとして必然的に試行錯誤を繰り返し、何かにぶつかる度に、
先駆けとして必然的に試行錯誤を繰り返し、何かにぶつかる度に、
高杉の友人を始めたくさんの長州人が死にました。
先駆けになるとはそういうことなわけで、
先駆けになるとはそういうことなわけで、
イデオロギーや過去の遺恨などにとらわれない思考の柔軟性にあります。
イデオロギーにこだわる人の思考は得てして硬直的で、
常に踏みつけていたほどですが、遺恨を心の奥に置き、速やかな倒幕のため同盟を結びました。
あと彼の凄いところは、感の良さと決断後の行動の早さです。
あと彼の凄いところは、感の良さと決断後の行動の早さです。
どんなに学術的知識が豊富な人でも感が悪く、
決断及びその後の行動が遅い人は、無知蒙昧の人と大差ありません。
そういう人間がリーダーの国はとても不幸な国です。
彼は物事を為すべき「時」というものを、実によく知っていた決断と行動の人でした。
長くなりましたので今回はこれくらいにし、
そういう人間がリーダーの国はとても不幸な国です。
彼は物事を為すべき「時」というものを、実によく知っていた決断と行動の人でした。
長くなりましたので今回はこれくらいにし、
次回後編で彼を語るエピソードは多くあれど、
その中で一番重要かつ象徴的な「功山寺の挙兵」について述べたいと思います。