らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2015-01-01から1年間の記事一覧

【映画】時をかける少女 細田守監督作品アニメ版

公式http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/index.php原作から20年が経った21世紀の現代の世界。 時を経て女の子はすっかり快活になった、いや、騒がしくなった(笑)原作の悄々としたおとなしげな少女はどこへ行ってしまったのか。主人公たちは、男女の仲も…

【閑話休題】アクセス解析について 検索ワード編

8月は思いの外、忙しかったこともあって、戦争関連アーカイブ記事の他はほとんど書くことができませんでした。しかしながら、アクセス解析にはちょっとした面白い変化が見受けられました。7月8月の年代別データを見ますと、10代20代の方の比率が合わせて、…

「時をかける少女」筒井康隆

この小説が書かれたのは、昭和40年頃だそうですから、なんと、もう50年あまりも経つことになります。 この作品は、SFの衣を纏った出会いと別れのストーリー。現在の、SFのネタが出尽くされた感覚からすると、そのSFの仕掛けは、とてもシンプルなものに感じ…

【8月総括】

8月ももう終わろうとしています。なぜかお盆を過ぎてから、急に首都圏も秋めいてきまして、8月とは思えない涼やかな風が吹いております。さて、皆様、このちょっとクリームがかった白い花、何の花かご存知でしょうか。家庭菜園などされている方は、すぐわか…

「ヨーンの道」下嶋哲朗

[ この作品は、絵本作家の下嶋哲朗さんが、沖縄に赴き、沖縄に住む或るおばあちゃんの口から語られた話を聞き書きし、その話を絵本の形にしたものです。実は、自分が小学生の時の夏の読書感想文の課題図書でした。自分は今の今まで、この作品は、沖縄の戦争…

【アーカイブ】戦争関連記事あとがき

自分は、これまで、このアーカイブを通じて、様々な戦争関連の記事を読み返してきました。今まで繰り返し為されてきた数々の戦争、そして、か弱くも、真面目に生を営んでいた人々の最期を見ると、思わず人間というものに絶望してしまいそうになります。しか…

【アーカイブ】戦争関連記事5

大空襲で焼野原となった東京「散華」太宰治 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/8783818.html「さようなら」田中英光 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/10112823.html「凧になったお母さん」原作 野坂昭如http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s…

【閑話休題】残暑お見舞い申し上げます

骸骨も暑さにうだる御盆かな残暑お見舞い申し上げます。今年は終戦70年という節目で、ちょうど今、戦争関連記事をまとめたアーカイブを書いておりまして、ブログでのご挨拶が遅くなりました。申し訳ありません。さて、お盆の法事も無事に終わり、自分は首…

「きけわだつみのこえ」上原良司さんの遺書より

明日、8月15日は終戦記念日。今年で、先の大戦から70年が経過しました。70年といいますと、明治維新(1868)から第二次大戦(1939-1945)までの長い時代のスパンが経過したのと、ほぼ同じ長さの時が経過したことになります。その長い間、曲がりなに…

【アーカイブ】戦争関連記事4

【映画】二百三高地 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/7517101.html「一兵卒」田山花袋 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/3158332.html【映画】バルトの楽園 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/10124828.html日本人が戦争といいます…

【アーカイブ】戦争関連記事3

【映画】はだしのゲンhttp://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/5440780.html「原爆小景」原民喜 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/9947022.html原爆における自分のファーストインパクトは、小学生の時に見た映画「はだしのゲン」でした。これは、…

【アーカイブ】戦争関連記事2

被爆直後の原爆ドーム【旅】長崎原爆の旅http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/5487793.html【旅】広島原爆の旅http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/11832486.html【旅】広島原爆の旅 20年後の原爆ドームhttp://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bac…

【アーカイブ】戦争関連記事1

石原莞爾「最終戦争論」石原莞爾http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/3601139.html「きけ わだつみのこえ」日本戦没学生の手記http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/5605873.html「烏(からす)の北斗七星」宮澤賢治 http://blogs.yahoo.co.jp/no1…

【絵画】「ひまわり」ゴッホ

先だって初めて観たゴッホのひまわり。堂々と大きく、光り輝いている。黄色のひまわりではない、金色のひまわり。金色が画面全体で、光を放って咲き輝いている。隣にあったセザンヌの静物のりんごとは対照的に、 ゴッホのひまわりは躍動に満ち、額からはみ…

【7月総括】

朝顔の花の原色は、もともと青色だったそうです。素朴な感じで、涼しげで、一番好きな朝顔の花の色ですね。 さて、今、夏真っ盛りという感じの首都圏です。朝の光がとても強烈です。今年は非常に夏らしい夏だなと感じます。7月は、先月に行ったヴァラドン…

【クラシック音楽】アコーディオンの思い出

前回、クラシック音楽の記事で、ギターを習いたいという話をしましたが、それでは今現在楽器は何もできないのかといいますと、そういうわけでもありません。一通りできる楽器を挙げるとするならば、リコーダーとアコーディオンというところが挙がるでしょう…

【クラシック音楽】クラシックギターの調べ

クラシック音楽といいますと、日頃、どうしても、いつも聴く側の立場になってしまう自分ですが、将来的に、是非やってみたいと思うことがひとつあります。それは、クラシックギターを習うこと。本当はピアノもいいんですけれども、置き場が必要な大きい楽器…

【字余りの歌】55

青青し空に映(は)えにし黒鐵(くろがね)の富士を見遣れば夏来(きた)るらしもぞ首都圏は梅雨が開けました。いきなり、カッと夏って感じです(^_^;)少年時代、あれほど待ち望んでいた夏の日々。今から思うと、自らの生命がむくむくと伸びゆくような勢いを…

【閑話休題】アクセス解析について

6月後半からyahooブログにアクセス解析なる機能が増えました。最初はさほど興味がなかったのですが、データを見ていきますと、なかなか興味深いところもあり、今日はその話をしたいと思います。自分がこのデータ解析で面白いと思ったカテゴリーは、性別、年…

【映画】長州ファイブ

「長州ファイブ」2006年 日本出演者 :松田龍平、山下徹大、北村有起哉、三浦アキフミ、前田倫良 監督 : 五十嵐匠 幕末長州の志士といいますと、桂小五郎、高杉晋作、久坂玄瑞といった、有名な人の名ばかりが挙がりますが、志士とは、決して、そのような人だ…

【絵画】ヴァラドンとエリック・サティ

先だって書きました、ヴァラドンとユトリロの母子シリーズのおまけ記事です。今回、ユトリロの母ヴァラドンの人生を追ってゆく過程で、彼女の恋人の一人に、音楽家エリック・サティの名前が挙がっており、ヴァラドンの、その交流関係の広さに、ちょっとびっ…

【6月総括】

長露に花の色濃く香るかな もぞ 7月半ばになろうとしていますが、首都圏はまだ梅雨が終わる気配はありません。今年の梅雨は、しょぼしょぼと、いつまでも長雨のイメージなんですが、植物にとっては最高の環境になっているんでしょうね。なんだか、とても艶…

【テレビ番組】大河ドラマ 花燃ゆ9

第27話「妻のたたかい」高杉晋作の盟友にしてライバル、久坂玄瑞は、蛤御門の変にて志半ばで最期を遂げました。そして、その他の松下村塾の仲間たちもまた。松下村塾四天王といわれた人間の三人までもが死に、残るは、高杉ひとりだけとなりました。現段階…

【人物列伝】32 ヴァラドンとユトリロ 後編

後編は、ユトリロについて述べようと思います。前編でも申し上げましたが、この記事は、一般に世間に流布してる、母ヴァラドンと息子モーリス・ユトリロについてのエピソードを、なぞってまとめたものではなく、美術展で二人の作品や写真などを見て、自分が…

【人物列伝】32 ヴァラドンとユトリロ 前編

この記事は、一般に世間に流布してる、母ヴァラドンと息子モーリス・ユトリロについてのエピソードを、なぞってまとめたものではなく、美術展で二人の作品や写真などを見て、自分がそこから感じ取ったことを自由に書いたものです。この母子について語るとき…

【絵画】モーリス・ユトリロ

自分にとって、ユトリロは、とても好きな画家のひとりです。以前は、自分の部屋にユトリロの複製画を飾っていたほど。ユトリロの絵の何に惹かれるか。あの何気ないパリの街並みの構図が好きなんです。建物や街路の直線や曲線の組み合せと空間の配置が、絶妙…

【絵画】スュザンヌ・ヴァラドン(ユトリロの母)前編

先日、予告していました「ユトリロとヴァラドン 母と子の物語」という美術展を観てきました。まず今回は、ユトリロの母、スュザンヌ・ヴァラドンの作品から。ユトリロの母、ヴァラドンは、かなり自由奔放な女性で、その美貌から多くの男たちから求婚され、18…

【絵画】スュザンヌ・ヴァラドン(ユトリロの母)後編

後編です。44歳の時、21歳年下の男性と結婚したヴァラドンは、画家としての最も充実した時を迎えます。 描かれた人物のどうだと言わんばかりの表情。それは作者自身の表情でもあるように感じます。 美術展のポスターにも使用されている、自信に満ちた、堂々…

【閑話休題】体と心の健康の保ち方

梅雨独特のじめじめとした湿気っぽい気候が続いていますね。皆さんの中には、ひょっとしたら、体調が思わしくない方もいらっしゃるかもしれません。体の調子が崩れますと食欲が無くなりがちですが、それをそのままに任せておきますと、ますます体力が無くな…

【テレビ番組】大河ドラマ 花燃ゆ8

第25話「風になる友」 幕末の池田屋事件といいますと、映画「蒲田行進曲」の昔から(笑)、 新撰組をメインとしたストーリーとして、よく知られています。曰く、尊皇攘夷の不逞浪士が京の都に火を放ち、そのどさくさに紛れて、幕閣の主要な人物を暗殺し、…