らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【アーカイブ】戦争関連記事2



                               被爆直後の原爆ドーム





【旅】長崎原爆の旅
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/5487793.html

【旅】広島原爆の旅
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/11832486.html

【旅】広島原爆の旅 20年後の原爆ドーム
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/11842951.html?type=folderlist



日本人が最も声を大にして、世界に語り続けなければならないひとつに、
やはり広島長崎の原爆体験があると強く感じます。
世界で唯一の被爆体験のある日本人でなければ語ることのできない言葉があります。

原爆の何が恐ろしいかということについて、
それは非人道的だからという意見があります。
しかし、原爆でなくとも、銃剣で刺されて死ぬことも、流れ弾に当たって死ぬことも、
非人道的なのではないかと自分は感じます。

原爆が最も恐ろしいのは、大量かつ効率的に人間を抹殺することができてしまう、
その圧倒的な威力にあります。
日常暮らす人々の頭上に数千℃もの熱の固まりが落ちてきて、
瞬時にその人々を消し去ってしまう。
それを想像するだけで身の毛がよだつ思いがします。

しかし、その原爆の恐ろしい威力は、必ずしも世界に周知されているものではありません。
いつだったか、米国の映画で、
戦争で米国本土に核兵器が落とされるという設定のものがあったのですが、
その映像は、普通より破壊力ある大きな爆弾というような印象で、 
核大国アメリカといえど、一般には、こんな認識なのかと驚いた記憶があります。
いわんや他の国をや。というところでしょうか。

ですから、日本人は、核兵器を使用することは、
このような悲劇的かつ絶望的な惨禍をもたらすという事実を、
全人類に粘り強く訴えかけていかねばなりません。

ただ、人間は決して知らなかった昔に戻ることはできません。

ですから、核廃絶は、日本人の悲願ではありますが 、
現実は、現在核保有している国のストックをコントロールし、
新たな核保有を絶対に許さないことで核拡散を防止し、
徐々にその数を少なくしていくということくらいしかできないかもしれません。

或いは、核ミサイルを搭載するミサイルの軌道システムを無力化してしまうという、
ガンダムの世界のような発明が為されれば、
問題は一挙に解決するかもしれませんが、
それが可能なのか科学に疎い自分には、ちょっとわかりません。


また、核の惨禍を世界に伝えるとは言いますが、
確かに民主主義国家には、その国の国民に訴えかけることにより、
その効果を期待することはできますが、
独裁的全体主義的な国家においてその支配者は、
却って核兵器の威力にほくそ笑み、是非手に入れたいと、
核廃絶とは真逆の方向に向かってしまうこともあり得ます。
なぜなら、核兵器は、安価なコストで、シンプルに、そして簡単に、
世界に対して脅威を与え、自分の存在を誇示することができるものだからです。

核の悲劇をもたらすという意味では、核大国もそのような国も同じです。
核廃絶の訴えかけにおいて、特定の国を選り好みしてはいけません。
やるのであれば、米国の核も中国の核も北朝鮮の核もその他の核も、
同じ対応をしなければいけません。

原爆の問題を決して特定の国に対する政治問題に矮小してはならない。
それをしてしまうと、核兵器の人類にもたらす悲劇が、
正しく伝わらなくなってしまうのではないかと、自分は危惧しています。


アーカイブ1でも述べましたが、
まず戦争について論ずるためには、
しっかりと事実を認識することが必要です。
日本人であるなら、やはり一度は、広島、長崎を訪れて、
その地に立って何かを感じてみることが大切ではないかと思います。

最近は外国の方々も広島、長崎に訪れる方が増えているそうで、
とても素晴らしいことに思います。
なぜなら、同じ思いを共有している人々とは、
必ず手を取り合うことが可能だと信ずるからです。

自分も、広島、長崎に何度か縁があり、
訪れる度ごとに思いを新たにするところがありました。
それについて綴った旅記事を上に挙げておきましたので、
もし、よかったら、読んでいただけたらと思います。
これから、広島、長崎に行かれる方の興味を引き出すものになれば嬉しい限りです。