らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【絵画・美術】フェルメール展 1















フェルメール展」(10月5日~2月3日 上野の森美術館
https://www.vermeer.jp/



先日念願のフェルメール展に行って参りました。
平日の午後でしたが、それでもそれなりに混み合っており、
フェルメールの人気の高さが伺えました。

美術館の展示は、フェルメールとその同時代のオランダの画家たちの作品というように分けられており、
フェルメールの作品のみ8点が並べられた特別室が設置されていました。





フェルメールの部屋
自分が行った日はこんなに混んでいませんでした。




フェルメール作品は現存するものが三十数点に過ぎず、
最もフェルメール作品を所蔵しているニューヨークのメトロポリタン美術館でも5作品に過ぎませんので、
ここが、世界で最もフェルメール作品が集った空間ということになります。

そして、フェルメールの作品が放つオーラゆえんでしょうか。
独特の雰囲気を室内に醸し出しており、
ひとつひとつ作品を存分に堪能することができました。


感想から言いますと、非常に素晴らしかったです。

ぱあっとファーストコンタクトで入ってくるインパクトもさることながら、
じつと見入っていると、その世界に吸い込まれていくような、
それはゴッホのように強烈に心に食い込んでくる感じとは違って、
知らない間にその世界に入り込んで作品と同化してしまっていると言いますか。

そして、さらに見ていると、フェルメールが作品の中に描いた細部の様々な仕掛けが気になってくる。
どうして、ここにこのようなものが描かれているのだろう?
描かれたテーブルクロスの柄、後ろの壁にかけられた絵画、 椅子に立てかけられた楽器、
次から次へと好奇心が湧いてくる、そんな感があります。

神が出てくるでもない、王が出てくるわけでもない、伝説の勇者や聖者が出てくるわけでもない。
当時の庶民たちの日常を切り取った本当に小さな絵に過ぎないのですが、
作品を見て感じる不思議な感覚です。


こちらは今回展示のあったフェルメール以外の画家による
同じテーマ、同じような構図の作品です。






ハブリエル・メツー「手紙を読む女」









フェルメール「手紙を書く婦人と召使い」









ハブリエツ・メツー「手紙を書く男」









フェルメール「ワイングラス」





皆さんはどう感じられますか。
是非作品を見比べて、その感想をお聞きしたいものです(^^)

なお、今回はフェルメールをぜひ見に行きたいという馴染みのAさんと一緒に行きましたので、
(参考記事)https://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/14755447.html
そのおしゃべりの様子を交えながら記事を書きたいと思います。