【閑話休題】台風２４号首都圏をかすめる

台風２４号が日本列島に近づきつつあった９月３０日のお昼頃、
自分は休日出勤で東京の新宿周辺に出向いていました。
台風情報をちらちら横目に見ながら仕事をしていたのですが、
今回の台風で気になったことが二つあります。
まず、台風の移動速度が５０ kmから６０kmと自動車並みの速さであること。
移動速度が速いということは、現在の勢力を保ったまま日本列島に上陸する可能性があり、
あっという間に天候が変わってしまいます。
もう一つは、首都圏が台風の東半径に入るであろうということ。
時計と反対回りの渦を巻く台風は、東半径と西半径では風の強さが全く違います。

予報によると、台風２４号は、１０月１日に日付が変わる前後に、
関東に最も接近するとのことでした。

しかし、夕方、思いもかけのニュースが入りました。
首都圏のJR は２０時をめどに全線運行停止を予定するとのこと。
今だかつてこんなことはありませんでした。
自分は仕事が終わって、１９時頃横浜駅にいたのですが、
もうすでに人はまばらで、駅構内は閑散としていました。

また、家に帰る道すがらも雨も風もほとんど感じられず、
数時間後台風がやってくるとは、ちょっと想像しにくいような天気でした。

果たして数時間後台風はやって来ました。
ガラス窓に雨と風が叩きつける音で自分は目が覚めました。
ランスはソファーの下で丸くなって寝ていました。
自分の住んでいるマンションは、丘の上に立っていて、
南側が大きく開けているので、台風の南風がダイレクトに当たり、
ガラス窓はその度に大きく揺れるというか、歪むというか、そんな感じがしました。

ネットを見ると、９７０hPaでかなり勢力は弱まり、
首都圏は直撃したわけでもなく、台風の東半径の外枠にかかるくらいの程度だったのですが、
それでも、時には恐怖を感じるような風の強さでした。
横浜では最大瞬間風速３８．５Mを記録。
これはわかりやすく時速に直すと、
時速１６０キロから１８０キロの特急列車が間近を通り抜けるような感覚だそうです。

自分は首都圏に住んで２０年くらい経ちますが、
台風に対する恐怖は本当に久しぶりというか、初めてというくらいの感覚だったと思います。
首都圏の人はそのくらい台風に慣れてないので、
ウェザーニュースのTwitterなどは、夜中であるにもかかわらず、
みるみるコメントが積み上がっていき、速すぎて読めないくらい。

しかし、名古屋出身の自分としては、子供の頃、しょっちゅう台風が来て、

停電することもよくあったので、
家でじっと息を潜めて台風の雨風を聞いていると、
ちょっと昔を思い出すというか、懐かしいというか、そんな感じもしました。

ただ、自分は気圧が低くなると偏頭痛が起こる人間気圧感知器なので(笑)
数時間続いた頭痛には参りました(-_-;)
しかし午前２時過ぎ、ふとそれまでの頭痛が嘘のように無くなり、
あー台風は去りつつあるなと安心すると、そのまま寝てしまいました。


しかし地獄は台風の去った翌朝にやって来ました。

前日２０時頃ガランとしていた横浜駅連絡通路が人でびっちりのすし詰め状態に（汗）

朝の通勤時、首都圏の鉄道は線路点検などで主だったものが運行停止しており、
駅には溢れんばかりの人人人。
よしんば電車に乗ったとしても、駅間で電車が詰まってしまい、
また車内はすし詰め状態で長い時間閉じ込められ、
しかも、台風一過で気温は３０℃を超え、かつ、その日はクールビズの終わった冬服初日の１０月１日。
暑い電車の中で気分の悪くなる人が続出し、
ホームにへたり込む人も多数見受けられました。
https://youtu.be/1kEEtNXQsBw

しかしながら、自分は日頃の行いが良かったのか(^_^;)
その日、会社は代休で家に居て、テレビでその模様を見ていました。

前回２１号で大きな被害を被った大阪は、今回の台風は西半径にかかっていたため、
大きな被害を受けたという話を聞きませんし、
首都圏においても客観的に見れば、被害はそれほど大きくはない台風だったと言えます。

しかし、会社の人の中では、こんな強い台風生まれて初めてと言う人が何人もいました。
それほど首都圏の人に与えた、今回の台風のインパクトの大きさ。

今回の台風の首都圏のドタバタを見て、
今回より大きい９５０hPa、いや、 ９６０hPaクラスの台風でも、
首都圏はちょっと危ういのではないかと心配しています。

台風の風の音にじっと聞き入るランス
イケメン！(@_@;)