らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

2014-01-01から1年間の記事一覧

【字余りの歌】53

http://takasu-b.up.n.seesaa.net/takasu-b/image/A4AEA4F3A4CAA4F320(9).JPG?d=a1 大風の去りし いてふの街路樹の銀杏(ぎんなん)の実黄金に散らばりたる先週初めは台風16号崩れの温帯低気圧の影響で、首都圏でもそれなりに雨風が強く吹き荒れました。そ…

【閑話休題】秋分の日と彼岸花

http://msp.c.yimg.jp/yjimage?q=WZWw_kYXyLHnLK2AI8W0a_K_bKo4jqeAWwz44cHRV5VMNVHeHF5Umt5rS_IgDU9VyuhOozSLspiDPWhikQWK_CVrwNLqx8mOdEXlGapM.GPs8h0jYpDtis3bZu_DQj7Z&sig=12rtac4ul&x=137&y=170 今日は秋分の日。お彼岸の日です。暑さ寒さも彼岸までと…

【閑話休題】リーマン的「妖怪ウォッチ」トーク

今巷では、「妖怪ウォッチ」なるものが大流行しているとか。今から1ヵ月ほど前のある夏の暑い日、自分は5歳くらい年上の会社の先輩と一緒に、都内のオフィス街を得意先に向かって歩いておりました。その道すがらでのお話です。先輩「今、妖怪ウォッチって…

【クラシック音楽】リコーダーの魅力

あなたは楽器何ができますか?と尋ねたら、ピアノやヴァイオリンなど習ったことのない方は「私は何も楽器ができません。」と答えるかもしれません。しかし、そういう方に対して自分は言いたいんです。「リコーダーができるじゃないですか。」そうです。学校…

「狼の怪」田中貢太郎

今、子ども達の間では妖怪ウォッチなるものが大流行しているとか。そこで今回は、それに触発され、青空文庫に何か妖怪ものがないか探してみたところ、いくつか発見しました。今日の記事は、その中のひとつ、田中貢太郎「狼の怪」。なんでも中国の化け物、妖…

【人物列伝】31 マイケル・チャン

人生において、誰しも実在、架空を問わず、師匠と呼ぶべき人物が何人かはいるものです。自分的には、スポーツ関係であれば、漫画「キャプテン」の谷口くん、そして今回紹介するテニスプレイヤーのマイケル・チャン選手。自分がチャン選手を知ったのは、19…

【美術】エヴァンゲリオン展

自分が「新世紀エヴァンゲリオン」を初めて見たのは、社会人になって間もなくの頃、仕事から帰って、夜遅くテレビをつけたら、たまたま放送していたんです。たぶん再放送。最初、近未来のロボットもの?襲来する敵を毎回倒し世界を守る?というような話かな…

【8月総括】

9月になりましたね。今年の夏は半月くらいカアッと暑くて、さっと過ぎ去ってしまった感があります。一言でいえば、印象の薄い夏だったような気がします。8月は予告通り、夏の歌やらスイカやら、心太(ところてん)をつるつるっとすするような記事を心がけ…

「夢占」楠山正雄 おまけ話

先日お話しました「夢占」のお話。記事のコメント欄では、動物も夢を見るかという話題が出ましたので、ここでは古今東西の夢にまつわる話をしようと思います。20世紀になって、フロイトが現れるまで、夢というのは天からのお告げ、いわゆる予知夢として捉…

【絵画】「初夏の夕」上村松園

上村松園は、日本人であれば一度はその作品を目にしているであろう女流日本画家の第一人者です。彼女は生涯、女性としての美というものを追究し続けた画家で、以前、彼女の代表作である「序の舞」の記事などを書いたこともあります。そして、今回の作品はこ…

「夢占」楠山正雄

8月も半ばを過ぎて、今月まだ1つも本を読んでいないことに気がつきました(-o-;)ここは、一応、文学のブログですから、やはり最低でも月に1つは読まないと。ということで今回読んだのは「夢占」楠山正雄(青空文庫収録)。これでも1作品にカウントするの…

【閑話休題】黒い縦縞(たてじま)人間の恐怖

前回、夏といえば思い出す歌という記事で、「スイカの名産地」の話を出しました。皆さん、意外に?歌のことを知っていらして、スイカ人間の自分はとても嬉しく思いました。なぜ自分のことをスイカ人間などというかと申しますと、7月店頭にスイカが並ぶよう…

【閑話休題】四季折々に思い出す歌 夏編

夏といえばこれだという曲は、まさに人それぞれで、本当にたくさんあると思うのですが、自分的に真っ先に浮かぶのは、これらの曲です。【夏】少年時代/井上陽水http://www.youtube.com/watch?v=yVHtEXiWYDUさよなら夏の日/山下達郎http://www.youtube.com…

【閑話休題】四季折々に思い出す歌 春編

去年のクリスマスに、この秋冬クリスマス編の記事を書いたと思うのですが、 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/12346085.html今さらながら春夏編の記事を書いてみました。当初1記事で春夏編の全てを書くつもりでしたが、夏編がやや長めになってしま…

【7月総括】

あっという間に夏も真っ盛りになりましたね。自分の住む首都圏は、今のところ台風の影響はほとんどなく、風はやや強いものの、雨は全く降っていません。そのかわり、蝉の鳴き声がすごいです(^_^;)まさに蝉時雨。でも蝉時雨って言葉、とても風情がありますね…

「レモン哀歌」智恵子抄より 高村光太郎

レモン哀歌そんなにもあなたはレモンを待つてゐたかなしく白くあかるい死の床でわたしの手からとつた一つのレモンをあなたのきれいな歯ががりりと噛んだトパアズいろの香気が立つその数滴の天のものなるレモンの汁はぱつとあなたの意識を正常にしたあなたの…

「智恵子の切り絵」高村光太郎

高村光太郎は、妻智恵子に数多くの詩作を残しましたが、実は智恵子も夫光太郎のために、或る作品をいくつも残しました。今日はこの、智恵子が残したこれらの作品についてのお話です。智恵子が最晩年に東京北品川のジェームス坂病院に入院していた時、夫高村…

【絵画】「オフィーリア」ジョン・エヴァレット・ミレー

夏真っ盛りですね(-.-;)本当に真の底から暑いですね(^_^;)今日は小難しいことをいうのをやめて、暑を払い、涼を誘うような絵画の記事を書きたいと思います。それはこちらの作品です。http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/26/0000013926/84/imgee539a348v…

「智恵子の半生」高村光太郎

ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、高村光太郎の妻智恵子は洋画家を志した芸術家志望の人でした。この有名な平塚雷鳥らによる雑誌「青鞜」創刊号の表紙は、結婚前の26歳の時に、智恵子が制作したものです。玄人はだしのセンスの良さを感じさせる…

「値(あ)ひがたき智恵子」智恵子抄より 高村光太郎

http://touhoku.sakura.ne.jp/chiekokoutaro.jpg 発症後療養地での高村光太郎と智恵子夫妻 値(あ)ひがたき智恵子 智恵子は見えないものを見、聞えないものを聞く。智恵子は行けないところへ行き、出来ないことを為(す)る。智恵子は現身(うつしみ)のわ…

「樹下の二人」智恵子抄より 高村光太郎

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/e6/eef54097d94a977bdd8bdad688876557.jpg 一番幸せな時期だったといわれる高村光太郎と智恵子夫妻 樹下の二人――みちのくの安達が原の二本松松の根かたに人立てる見ゆ――あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川。か…

【美術】「翠玉白菜」

昨今巷で話題となった東京上野で開催された台湾の國立故宮博物院展。その中でも一番の注目されたのが、門外不出の神品至宝といわれたこの「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」。http://www.npm.gov.tw/ja/Article.aspx?sNo=04001080 今から200年ほど前に…

【万葉集2014】2 言問はぬ木すら妹と兄と

言問(ことと)はぬ木すら妹(いも)と兄(せ)とありといふをただ一人子(ひとりご)にあるが苦しさ市原王(いちはらのおおきみ)物を言わない木にすら兄妹があるというのにわたしはただの一人でいるのが寂しくて苦しい撰者は現在文筆家として活躍されてい…

【プロレス】9 アントニオ猪木(春一番)

追悼 アントニオ猪木http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/286156/ 日本を代表するプロレスラーは?と問われれば、まずもって力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木の三人が挙げられると思います。自分はどちらかというと、ジャイアント…

【6月総括】

この間、久々に父の夢を見ました。正確に言うと、父の弔いの夢というべきなのですが、父の実家の寺は真っ白い雪におおわれて、まばゆいほどに白一色の世界で、その雪の上にぽつんと父の土葬の墓桶がひとつ。自分は雪をかき分け、土をかき分け、一生懸命父の…

【閑話休題】マイケル・ジャクソン「スリラー」

6月25日は彼の命日でした。 自分のマイケル・ジャクソンとの最初の出会いはやはりこの作品でした。小学生の高学年くらいだったと思うのですが、たまたま夏休みに夜遅くまで起きてテレビを見ていたら、なんだかへんてこなホラー映画をやっているではあり…

【閑話休題】サッカーワールドカップ日本代表雑記

選手のみなさん、サポーターのみなさん本当にご苦労様でした。今までワールドカップの話題を故意に避けていたのですが、それは自分の、熱心に応援しているチームがかなりの確率で負けるという特殊能力ゆえでして(^_^;)(参考記事) http://blogs.yahoo.co.j…

【閑話休題】マイケル・ジャクソン「BAD」

来たる6月25日はマイケル・ジャクソンの亡くなった日です。1980年代から1990年代にかけては、マイケル・ジャクソンの全盛期で、「スリラー」「ビート・イット」「バッド」などマイケルを代表する名曲が目白押しでした。今回はその中で「BAD(…

【字余りの歌】52「父という字を書いてごらんなさい」

父という字を書いてごらんなさい母という字と違って言葉少なでシンプルな簡単な字です でも手足を大きくめいっぱい広げて立ちはだかりこどもたちがしてはならぬことを厳しく戒めていますそしてそれが倒れることがないようにしっかりと重石(おもし)をして…

【旅】福島二本松の旅

先日本当に久しぶりに会社の出張に行って参りました。場所は福島県の二本松市。県庁所在地の福島市のやや南に位置し、高村光太郎の妻智恵子の生家、安達太良山、安達ヶ原の山姥伝説、名城と名高い二本松城など史跡名所がいろいろとある福島中通り地方の一都…