らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】マイケル・ジャクソン「スリラー」

 

6月25日は彼の命日でした。
 
自分のマイケル・ジャクソンとの最初の出会いはやはりこの作品でした。
小学生の高学年くらいだったと思うのですが、
たまたま夏休みに夜遅くまで起きてテレビを見ていたら、
なんだかへんてこなホラー映画をやっているではありませんか。

一番最初の印象はなんかチープな狼男のホラー映画だな~(-.-;)
と…思っていたら、劇中劇…
なんだ映画を見に行っているシーンだったのか(-o-;)

その後、見ていたホラー映画が怖くなって
思わず映画館を出てしまった彼女の後を追い、
彼女をなだめ、あやすようにマイケルの歌が始まります。
この時点で、これは映画なのか何なのか
わけがわからなくなってしまったのですが、
マイケルの伸びやかな独特の歌声と飽きさせない映像の構成に
思わず見入ってしまいました。

これがいわゆるミュージックプロモーションビデオとの初めての出会いだったのです。

曲のメインである、マイケル自身がゾンビとなり、
センターポジションで大勢のゾンビを従えて踊り出すシーンは、
もうなんだこれ、なんだこれですよ。

後になってスリラーという曲の曲想に合わせたダンスの映像だとわかったのですが、
その時はわけがわからないなりに、ワクワクしながら見てましたね。
何か新しいエネルギーみたいなものを感じました。

気持ち的には、初めて活動映画を見た昭和初期の人々とほぼ同じ気持ちだったでしょう(^_^;)
理屈はわからなくとも直観的にその新しい面白さを、
感じ取ったというところだったのかもしれません。

途中から慌ててビデオの録画ボタンを押したのですが、
繰り返し繰り返し何度も見てしまいました。

純粋に音楽的に評価すると、
通の間では、スリラーは今ひとつ評価が高くない作品のようですが、
やはり自分的にはマイケル・ジャクソンを代表する一番の作品であると感じます。
歌とダンスとストーリーが素晴らしく合わさった最高のエンターテイメントだと思いますね。

マイケルのモノマネをする人も、
ほとんどスリラーからコピーしているんではないでしょうか。
そこまでいかずとも、見ていて思わず真似したくなる楽しさがあります。
オンタイム世代の30~40代の方なら、
一度は真似して踊ってみたことがあるのではないでしょうか(^^;)

ところで本筋とはあまり関係ないんですが、
劇中劇で、狼男に変身したマイケルに襲われる彼女の悲鳴が、
非常に伸びやかで、濁りのないきれいな悲鳴だなと、
プロモーションビデオを見ながらいつも聞き惚れてしまいます(^^;)

あとゾンビになったマイケルに追いかけられる彼女。
ゾンビに襲われる人ってどうしてああいうダメな方ダメな方に逃げてゆくんでしょうか。
あんなボロ屋に立て籠もっても仕方がない…
ゾンビは素早く駆け抜けなきゃ(^_^;)

というようなツッコミをしながら、
スリラー、生涯で100回は見ていると思います。
これからもたまに見ることがあるでしょう。
見ながら真似して踊ることもたぶんあると思います(^_^;)

この間、ブログのコメントのやりとりで、次のようなことをおっしゃっている方がいました。
「名作って、結末がわかっていても、
何度読んでもドキドキわくわくするんです。」

マイケルのスリラーは自分にとって、まさにそのような、
見るたびにドキドキわくわくする作品なんです。