2011-01-01から1年間の記事一覧
ブログ名「らんどくなんでもかんでも」は漢字で表しますと「乱読何でもかんでも」というところです。要は選り好みしないで、どんな作品でもバリバリ読み漁るというエネルギッシュな感じを出そうと思い、命名しました。ブログを始めて、いろいろな方との出会…
「らんどくなんでもかんでも2」にようこそおいでくださいました(^^)思い起こせば今年1月にブログを開始し、種植えから植物を大切に育てるように手をかけてきましたが、皆さんのおかげでちょっとした若木のようになってまいりました。今回うっかり枯らしそ…
えー、心なしか、なんとなく言い出しづらくなってきたような気もするのですが(^_^;)、なんと、この期に及んでパスワードの再取得に成功し、無事本来の我が家たるブログに入ることができました(^_^;;;)やっぱり男は最後まで粘らないとダメですね~未練がまし…
いつも「らんどくなんでもかんでも」を見ていただきまして誠にありがとうございます。記事もたまってきたため、本日パソコンでブログの整理をしようとしましたところ、パスワードを失念していることに気づき、再取得しようと致しました。しかしなぜかパスワ…
両親をほぼ同時に病で失った「先生」は信頼していた叔父に裏切られ、遺産を横領された挙げ句、故郷と完全に決別することになる。この時、まだ10代の「先生」は孤独感、不信感の極みにあり、家を失い路上をさ迷う捨て猫のような心情だったでしょうが、ひょ…
「病院で自分のレントゲン写真を見て詠む」レントゲン写りし我の骨と臓亡き祖父に似て同じに老いて同じに死ぬらし実はここ半月くらい咳が止まらず、ずっとゲホゲホやっていたんですが、最近になってやっと収まってきたものの、今度は咳をしたり笑ったりする…
「両親と私」の章は前後の章に比べ論じられることが少ないように思う。しかしこの章は田舎の「両親」と「先生」の生き方とを対比して、「先生」の生き方を浮きぼりにする最終章の前提となる重要な章だと思っている。「私」の田舎の両親家族は至って普通の人…
夏目漱石「こころ」は長くベストセラーを続けているらしい。その理由はどこにあるのだろうか。ふとした気まぐれで今回高校生の時以来「こころ」を読み返してみた。「私」は鎌倉の海水浴場で不思議と興味ひかれる「先生」と出会う。東京に戻って「私」は「先…
今回感じ入った歌は年の経(へ)ば見つつ偲(しの)へと妹(いも)が言ひし衣(ころも)の縫目見れば悲しも詠み人知らず年が経ったらこれを見て思い出して欲しいと(別れ際に)妻が言ったその着物の縫い目を見るとせつなくてたまらない日本語には「心を紡ぐ…
9月の【青空文庫】の読書は記事としては太宰治「富嶽百景」、梶井基次郎「愛撫」の2作品のみでした。が、しかし今まで記事書きかけで放置しておいたものを読み直して、加筆修正しているものがいくつかありますので、10月はまあまあの数の記事を掲載でき…
オーロラ三人娘と別れて野球に打ち込んでいたはずの飛雄馬だが、ちょっとした気の弛みでスタンドにいる女の子にボールが当たり怪我をさせてしまう。言い訳をする飛雄馬に付き添いの看護婦日高美奈は平手打ちを食らわせるのだった。彼女は宮崎の山間部の過疎…
子供の頃から何回も再放送されており、その影響を受け子供の頃自分も熱狂的な野球ファンだった。ただ名古屋在住だったので巨人ファンでなく中日ファンではありましたが。この数年、神奈川テレビというローカル局で何度か再放送があり、子供の時以来視聴した…
「本日は中秋の名月です。各地好天に恵まれ、お月見日和となるでしょう」朝のラジオがニュースを伝えた。「そうだ、今日は十五夜か。これはぜひ中秋の名月で一句詠まなきゃ」今年になって和歌や俳句をかじり始めた僕は会社に行く支度をしながらそんなことを…
自分が視聴している「日めくり万葉集」には月ごとにテキストが発売されており、そこには各回紹介する和歌及び選者の解説・感想の他に「万葉を探す旅」「万葉という時代」というような連載記事が掲載されている。その中に番組のナレーションをつとめる檀ふみ…
今回感じ入った歌ですが「空に浮かぶ雲」を題材としたものを紹介します。昨日こそ君はありしか思はぬに浜松の上に雲にたなびく大伴三中昨日まで君は世にあったのに(一緒にいたのに)思いがけなくも(今日は)浜松の上に雲となってたなびいている この歌は奈…
この作品、題名だけを見ると何か艶めかしい内容なのかと思いきや、残念ながらそのようなものではありません(^_^;)これは猫が大好きな梶井基次郎が、猫好きの読者にのみ贈る、猫好きファン限定の猫かわいがりの作品なのです。それを題して「愛撫」というわけ…
趙奢(ちょうしゃ)は廉頗と同時期に活躍した武将です。2人を比べると両方とも名将ではありますが、タイプが異なります。野球の投手に例えれば廉頗は25勝13敗って感じの華のあるタフな豪腕投手、趙奢は15勝3敗の地味ながら,クレバーな負け数の少ない…
この前天気予報の話をしましたが、実をいうと自分の脳内には天気予報感知システムが内蔵されております(^_^;)それは急激に気圧が低くなってこれから天気が悪くなると必ず頭が痛くなるというものなのですが、今日も昼過ぎ辺りから頭が重く冴えない状態が続い…
今回感じ入った歌はうらぶれて物は思はじ水無瀬川(みなせがは)ありても水は行くといふものを詠み人知らずしょんぼりと(立ち止まって)物思いなんかするもんですか水無瀬川(のように)目には見えなくとも水は流れてゆくと申しますもの「水無瀬川」とは、…
子供の頃、「八つ墓村」にショックを受け、地図で八つ墓村を探したがみつからなかった。それもそのはず。それはフィクションの地名だったからに他ならないが、ブログ友達のご指摘により、八つ墓村の名前は近隣の地名岡山県真庭郡八束(やつか)村(現在の真…
1977年松竹横溝正史原作野村芳太郎監督 萩原健一(寺田辰弥)渥美清(金田一耕助)小川真由美(森美也子)山崎努 (要蔵・久弥・庄左衛門(三役))夏八木勲(尼子義孝) 小学生の夏休みにテレビで放送されていたのを見てからずっとトラウマになった映画。自分的…
さてドラマはやはり脚本です。どんなに役者が実力派揃いでも、脚本がへなちょこだとへなちょこドラマになってしまいます。例えていうなら軍師や作戦参謀の立てる作戦がまずいと、兵士が猛者ぞろいでも戦に負けるようなものです。では来年の「平清盛」の脚本…
「中秋の名月をみて詠む2」曙(あけぼの)のたなびく雲の桃染めの波間に浮かぶ白き月かな朝起きて散歩に出かけたら中秋の名月は西に傾いており結構ぎりぎりでした。でも夜の月とは違う魅力的な姿を見ることができましたよ。ちょっとこの句、美味しそうなス…
「中秋の名月をみて詠む」中秋の名月眺めど歌出(い)でずうんうん唸って先っぽも出ず狼男になってもおかしくないくらい満月の光を浴びて唸っていたんですけど、歌が全く出てこず諦めて帰宅しました。やっぱり夜はいい発想が浮かばないんです(^_^;)朝じゃな…
中編です。主人公以外に決まったラインナップを見ていくと平忠盛(清盛の育ての父)中井貴一白河法皇(後白河の曽祖父・清盛の実父)伊東四朗あー、来年の清盛はそういう路線で行くのかって感じです。御落胤説は「平家物語」や「源平盛衰記」にも記述されて…
今年の大河ドラマは…えーっと何でしたかね(^_^;)とにかく来年は「平清盛」です(画像参照)。平清盛というと源氏の憎き敵役でどちらかというと悪玉として書かれることがほとんどでした。でも自分は結構清盛を評価してます。非常に大雑把ですが、源氏と平家を…
昨日「富嶽百景」太宰治の記事を掲載しましたが、実はこの作品、今回初めて読んだものではありません。実は高校1年の時国語の教科書に載っており、ひと通り授業で学習した作品なんです。長い年月を経て、なぜこの作品が記憶に引っかかっていたかというと「…
太宰治が心中未遂やら離婚で心身共にぼろぼろになり、機一転のため甲州に滞在し、数ヶ月間富士と向かい合って時を過ごすことになる。基本的に作者は富士が嫌いらしい。冒頭、実際の富士の姿を鈍角でのろくさで、決して浮世絵に描かれているようなすらと高い…
「仰(あお)向けに転がる蝉の亡骸(なきがら)を見て詠む」命(いのち)尽くし蝉大の字の秋の空自宅のすぐ近くに大きな寺がありまして、その広い墓地の敷地内の大きな楠(くすのき)にとまって、夏の間、蝉がうるさいほど鳴いておりました。 それがこの数…
ここ数年天気予報を見るとよくあるのが東京「晴れ時々曇ところにより雨 降水確率40%」といったもの。この予報だと外れる方が難しいんじゃないのといつも思ってしまいます。犯人の推理で「犯人は男もしくは女」ていうのに似ていますね(^_^;)気象予報士の制…