らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【テレビ番組】銀河鉄道999



これは昨年NHKのBSで放送されたスペシャル「全駅停車!銀河鉄道999ぜんぶみせます」
を録画したものです。


蒸気機関車が満天の星の輝く宇宙に旅立っていくシーンは、
今見ても本当にロマンチックで胸ときめきます。

しかし銀河鉄道というネーミングは宮澤賢治が最初だと思うのですが、
松本零士さんは宮澤賢治にヒントを得てネーミングを借用したのでしょうか。
そこらへんはちょっと謎です。

ただこのアニメ、本筋の話は見ていてちょっとつらい。

世は機械化人間が生身の人間を支配する未来。
主人公鉄郎母子が機械伯爵の狩りのターゲットにされ、お母さんが殺されます。
吹雪の中、死体から服を身ぐるみはがし、
「これは上物の雌の獲物だ。こいつを眺めながら祝杯を挙げよう」
と狩りの成果を誇る機械伯爵の台詞には絶望的な悲しみを覚えます。
999の旅の途中で機械伯爵の居城をつきとめ乗り込んだところ、
大きな暖炉の上のところに、鹿の頭の剥製のごとくお母さんの半身の剥製が飾ってあるのを
見てしまうシーンなど今でもトラウマです。

自分は本筋の話よりも、それとは関係ない途中下車の星の話の方がほのぼのしていて好きですね。
「これからの星」「蛍の街」などがお気に入りです。
そういう話にはよくネコが出てくるんですよ。
これらのネコがぶちゃいくでかわいいんです。
ブログを拝見していると結構猫好きの人多いので、そのネコを見るだけでもかわいくてお薦めです。

それにしても鉄郎を銀河鉄道999に誘(いざな)った謎の美女メーテル
ロシア人みたいな黒い毛皮を着ており、設定年齢は20歳前後だそうです。
声優さんの声のせいもありますが、もう少し上のイメージでした。

このメーテル水戸黄門由美かおるさん顔負けの風呂好きなんです。
ほぼ毎回風呂に入ってます。

彼女は最終目的地の機械帝国の星の女王の娘だったというオチなんですが、
とどのつまり宇宙人ってことです。
そしてメーテルに鉄郎の母の面影を感じると思っていたら、
実は鉄郎のお母さんの肉体をコピーして現在の容姿にしているようなんです。
映画版ラストシーンでは、
鉄郎に「今度会う時あなたは私の顔に気付かないかもしれない」的なことも言っています。

まとめるとメーテルは鉄郎のお母さんの皮をかぶった宇宙人ということになりますね(^_^;)

銀河鉄道999のエンディングの歌で

目を閉じて思い出す♪
母さんの面影♪

という歌詞がありますが、
目を開けると、お母さんの皮をかぶった宇宙人が向かいに座っているというのは結構ホラーです。
案外風呂好きなのは、風呂場で皮のよれた部分を直しているのかもしれません。

ラストは機械の体を手に入れて永遠の命を手に入れようとしていた鉄郎が、
限りある命を精一杯生きることの尊さを悟って、
メーテルと別れ、新しい人生を再出発するところで終わります。


蛇足ですが、最近自分、立ったり座ったりする度にポキポキ音が鳴るんです。
体の油が切れ、生身の体の耐用期間を早くも経過してしまったんでしょうか。
そろそろ機械の体をくれる星に行かないといけないのかもしれません。

本当はメーテルと一緒がいいんですが…
美人ですけど、地球人の皮をかぶった宇宙人ですし、迷うところです(^_^;)

テレビ版映画版いずれも大きなレンタルビデオ屋なら置いてあると思います。
ご覧になりたい方はぜひどうぞ。