小説「ひとすじの桜…ある詩人の生涯」はじめに
前回は「桜もしくは梅」ということで、
梅については以前「寒戻りの梅」という作品を書かせていただきましたので、
今回は桜で考えました。
桜については、皆さんいろいろな思い出や思いがあると思いますが、
自分は昨年偶然目にした、ある詩人の桜の詩に非常に感銘を受けたため、
その詩人の半生を桜に絡めて、今回の作品にしようと思い立ちました。
その詩人の名は八木重吉といいます。
一応課題を書くにあたり、
・「八木重吉全集」筑摩書房
・「琴はしずかに 八木重吉の妻として」吉野登美子 彌生書房
などをひと通り読んで参考にしました。
とはいうものの、八木重吉自身の発言などは、
全集収録の手紙の断片や、妻登美子の伝聞によるものなど僅かしかありません。
ですから、事実に忠実に八木重吉像を再現するというよりは、
彼が創作した詩などを読んで、自分が感じたり、インスピレーションを受けたことを重視し、
それを実際にあったエピソードとつなげることにより、作品を構成しました。
言ってみれば、客観的に存在するであろう八木重吉というものを、
自分の感性によりデフォルメして描写したというところでしょうか。
同じ花を描いても、描く画家によって感性が異なるため、
出来上がった花の絵にそれぞれ個性があることを想像していただければと思います。
そういうこともあり、作品の題名も
「ひとすじの桜…ある詩人の生涯」
というものにとどめました。
ですから、この作品は、八木重吉のエピソード、作品をモチーフとしているものの、
作品内の描写及び主人公の心情については、フィクションと考えていただき、
その点をご了承していただけたらと思います。
この作品をきっかけに、読んだ方が、八木重吉という詩人に興味をもってくださり、
創作した詩など目にしていただくことで、
それぞれの八木重吉像のようなものを構築していただければ非常に幸いに思います。
一応、前中後編の3回の予定で、
+αとして、重吉亡き後残された妻登美子の、その後の生涯を
【人物列伝】八木登美子
の記事で掲載したいと思います。
その詩人の名は八木重吉といいます。
一応課題を書くにあたり、
・「八木重吉全集」筑摩書房
・「琴はしずかに 八木重吉の妻として」吉野登美子 彌生書房
などをひと通り読んで参考にしました。
とはいうものの、八木重吉自身の発言などは、
全集収録の手紙の断片や、妻登美子の伝聞によるものなど僅かしかありません。
ですから、事実に忠実に八木重吉像を再現するというよりは、
彼が創作した詩などを読んで、自分が感じたり、インスピレーションを受けたことを重視し、
それを実際にあったエピソードとつなげることにより、作品を構成しました。
言ってみれば、客観的に存在するであろう八木重吉というものを、
自分の感性によりデフォルメして描写したというところでしょうか。
同じ花を描いても、描く画家によって感性が異なるため、
出来上がった花の絵にそれぞれ個性があることを想像していただければと思います。
そういうこともあり、作品の題名も
「ひとすじの桜…ある詩人の生涯」
というものにとどめました。
ですから、この作品は、八木重吉のエピソード、作品をモチーフとしているものの、
作品内の描写及び主人公の心情については、フィクションと考えていただき、
その点をご了承していただけたらと思います。
この作品をきっかけに、読んだ方が、八木重吉という詩人に興味をもってくださり、
創作した詩など目にしていただくことで、
それぞれの八木重吉像のようなものを構築していただければ非常に幸いに思います。
一応、前中後編の3回の予定で、
+αとして、重吉亡き後残された妻登美子の、その後の生涯を
【人物列伝】八木登美子
の記事で掲載したいと思います。