「月蝕」夢野久作
月蝕の様子を擬人化して、月を色白き美女に、月を侵食してゆく黒い影を、
美女に斬り込んでゆく鋭利な刃物に見たてた、
夢野久作らしい猟奇的であり、かつ幻想的でもある作品。
大勢の人々が見ている目の前で、
月の光のように真っ白な肌の美女の美しい顔に、
円形の黒い刃物が次第に食い込んでゆく…
その描写は猟奇的にもかかわらず、なぜかどこか美しく詩的でさえあります。
いや、ここでは猟奇的だからこそ美しいというべきでしょうか。
「顋(あご)のあたりが
すこしばかり切り欠かれる。
…………黒い血がムルムルと湧く。
…………暗い腥(なまぐさ)いにおいが大空に流れ出す。」
「鋼鉄よりもよく切れる円形の刃は
彼女の青ざめた横頬を
なおもズンズンと斬り込んでゆく。」
「彼女の額と鼻すじが
もうすこしで…………
黒い刃(やいば)の蔭に蔽われそうになった。」
真っ白なまばゆい光を放つ月が、黒い影に徐々に犯されてゆく描写は、
夢野久作の作風の好き嫌いを超えて、
その想像力の深さ、緻密さ、素晴らしさといったものに思わず感心せざるを得ません。
そして作中、白き美女は遂に最期の時を迎えます。
その陰惨な最後の時に起こったこととは…
ここで自分が結末までしゃべってしまうことは少々興ざめですので、
ぜひ青空文庫にて作品を読んでいただければと思います(^^)
非常に短い作品で、5分もあれば読むことができます。
ちょっとだけ言いますと、
昨日のエイプリルフールの嘘も、
言われた時にはドキドキして不安に思っても、
ネタばらしで、なんだ、良かったとホッとする。
そんな感じです。
やっぱりそういうのがいいですよね。
ところで、昨日、自分は引越にかまけていて、残念ながら?嘘をつく暇がありませんでした(^^;)
でも最近はエイプリルフールってあまり世間で耳にしませんね。
自分が子供の頃には1週間くらい前から、
夢野久作らしい猟奇的であり、かつ幻想的でもある作品。
大勢の人々が見ている目の前で、
月の光のように真っ白な肌の美女の美しい顔に、
円形の黒い刃物が次第に食い込んでゆく…
その描写は猟奇的にもかかわらず、なぜかどこか美しく詩的でさえあります。
いや、ここでは猟奇的だからこそ美しいというべきでしょうか。
「顋(あご)のあたりが
すこしばかり切り欠かれる。
…………黒い血がムルムルと湧く。
…………暗い腥(なまぐさ)いにおいが大空に流れ出す。」
「鋼鉄よりもよく切れる円形の刃は
彼女の青ざめた横頬を
なおもズンズンと斬り込んでゆく。」
「彼女の額と鼻すじが
もうすこしで…………
黒い刃(やいば)の蔭に蔽われそうになった。」
真っ白なまばゆい光を放つ月が、黒い影に徐々に犯されてゆく描写は、
夢野久作の作風の好き嫌いを超えて、
その想像力の深さ、緻密さ、素晴らしさといったものに思わず感心せざるを得ません。
そして作中、白き美女は遂に最期の時を迎えます。
その陰惨な最後の時に起こったこととは…
ここで自分が結末までしゃべってしまうことは少々興ざめですので、
ぜひ青空文庫にて作品を読んでいただければと思います(^^)
非常に短い作品で、5分もあれば読むことができます。
ちょっとだけ言いますと、
昨日のエイプリルフールの嘘も、
言われた時にはドキドキして不安に思っても、
ネタばらしで、なんだ、良かったとホッとする。
そんな感じです。
やっぱりそういうのがいいですよね。
ところで、昨日、自分は引越にかまけていて、残念ながら?嘘をつく暇がありませんでした(^^;)
でも最近はエイプリルフールってあまり世間で耳にしませんね。
自分が子供の頃には1週間くらい前から、
どんなウソをつこうかと計画を練ったものですけれどもね(^_^;)