らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【2011年総括】

まず最初に、どうして去年の総括はその年に済ませておかないのだ。
というお叱りがあるかもしれません(-.-;)

でも年末に総括すると、年明けにきれいさっぱり忘れてるってこと、よくありません(^_^;)?

というわけで、今年も自らの心にしっかり楔を打ち込むために、
正月三が日も過ぎた本日、昨年の総括をしようと思います。

まあ半分言い訳なんですけどね(^_^;)


それでは昨年全体の総括です。

青空文庫
昨年読んで記事にした青空文庫作品は72作品でした。

特に自分として印象に残ったことは3点ほどあります。


まず宮澤賢治作品への共鳴。

全ての彼の作品を読んでいただく前にまず「注文の多い料理店 序文」を読んでいただきたく思います。
ここに宮澤賢治自身による作品の読み方が書いてあります。

あと記事にしたものとしては、きけわだつみの声で特攻隊員の方が感想を寄せられた
「烏の北斗七星」や「よだかの星」「いてふの実」など特にお薦めいたします。

宮澤賢治の自然観、命に対する考え方、心に対する考え方などは大いに共鳴するところがあり、
今年もいろいろ読んでみて、さらに深めてゆきたいと考えています。


次に芥川龍之介の底知れぬ奥深さに気づいたこと。

彼の作品はさらっと読むと、素朴にさえ感じるものですが、
作品の全ての部分のみならず、題名にまで周到な仕掛けがされており、
その恐ろしさに気づいた一年でした。

記事にした中では「蜜柑」「枯野抄」「地獄変」辺りをお薦めいたします。

芥川作品も果敢に読んでゆこうと考えていますが、
その独特の深さゆえ、記事を書いても、読み直して、改定する可能性もあります。


その他、いろいろな作品を読めたこと。

神曲地獄編」ダンテ、「最終戦争論」石原莞爾
といった、今まで噂だけ聞いたことのある作品を読めたことは有意義でした。

特に「神曲地獄編」は中世ヨーロッパ人のモノの考え方などがよくわかり、
日本の地獄の話と比べて、比較文化論的にも興味深かったです。

あと
「愛撫」梶井基次郎、「燃ゆる頬」堀辰雄、「刺繍」島崎藤村
といった有名な作家のあまり知られていない作品に接し、作家の違う一端に触れることができたこと。
作家に対する印象の幅が広がって良かったと思います。

今年も果敢にいろいろな作品に挑んでゆきたいと考えています。



【短歌俳句】
昨年5月から「日めくり万葉集」を視聴して、1週間で一番感じ入った短歌を紹介しています。
紹介させていただくどの和歌も本当に本当に素晴らしい。
千年前の万葉人が歌に封じ込めたカプセルが開いて、
自分の心にぱあっとふりそそぐ…毎週そんな印象をもっています。

どの記事の和歌も全てお薦めできます。
アトランダムでも結構ですので、ぜひお読みいただければと思います。

自作の詩を記事にした「字余りのうた」ともどもよろしくお願いしますm(_ _)m


【人物列伝】
実は一番いろいろ書きたいのはこのカテゴリーなんですが、最近記事が書けていません(-.-;)

皆さんが知らないマイナーな人物やメジャーな人物でもあまり知られていない意外な一面などを、
極めて主観的な観点からお届けしようという趣旨で書いています。

昨年書いた分でお薦めできるのは
高杉晋作」「円空」の辺りでしょうか。
特に「円空」などは作品はご存知でも、その生涯についてはあまりご存知ないのではないかと思います。

そういう人物について今年もいろいろ書けたらなあと考えています。


一応この【青空文庫】【短歌俳句】【人物列伝】がブログの三本柱です。

その他【閑話休題】【テレビ番組・映画】【旅】などはネタがあり次第、記事にしたいと思います。
ワハハと笑ったり、クスリと微笑んだり、時には失笑していただければ本望でございます(^_^;)

あと【自作小説】ですね。
本来もっとデッサンを重ねて、練ったものをお見せするべきなのですが、
時間などの諸般の言い訳により、きわめて荒い下絵のようなものをお見せしております。
小説を書くことの難しさを痛感しております。
しかしこれは自分が小説を読む場合、
書き手の立場に立てることにより有意義な部分があるのではないかという
副次的な効果も狙っています。


総括。以上です。

今年も楽しいブログ目指して頑張ります。

御意見御希望がありましたら遠慮なくお寄せください。

今年もよろしくお願い致します(^^)