らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】別れの季節


三月に入って、朝の散策の時間帯に、
夜明け前の青い空が戻ってきました。

春の到来を告げるものは、
梅や桜の花だったり、新入生や新入社員の存在だったり、はたまた花粉症だったり、
人それぞれですけれども、
自分にとっては、この青い空。
朝焼けが始まる前のほんのわずかな時間だけ見ることができる、この空の色なんです。

でも、青い空が見えるこの風景ともお別れです。

4月に今住んでいるところから、引っ越しをしないといけないので。

今のところには、かれこれ10年近く住んでおり、
それなりのコミュニティーもでき、
どこに何の花が咲くとかもほぼ熟知し、
正月には箱根駅伝も観戦できる
なかなか住みやすいお気に入りの場所でした。

しかし、諸事情により今回やむなく引っ越すことに。
同じ市内ではありますけどもね。

3月は卒業の季節。
人それぞれ別れを経験する季節でもあります。
親しい人や慣れ親しんだ場所との別れはつらく、悲しいものです。

卒業して離ればなれになる程度なら、
またいつか再会することもあるでしょうが、
昨年の3月11日の東日本大震災のように、
もう二度と会えぬかもしれぬ別れも、時にはあるものです。

その別れの気持ちをどうおさめたらよいかということは、
全ての人々がそれぞれに必ず経験するもので、
古今東西の人々がずっと考えてきた問題でした。

自分も、いろいろな本を読んだり、思索したり、いろいろな体験をしたり、ことあるごとに考えてきました。

そして今現在それなりに、自分自身納得できる結論としては


人は別れを無駄にせぬために
その場にとどまることなく、
別れたものへの思いを
心の中にそっと入れて、
新たに出会ってゆかなければならない


これはあらゆる別れ、卒業から不意の死別に至るまで、全てに通じることなのではないかと。
そう思います。