らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 3

 
さて、この旅も後半です。

ニューヨークに戻った次の日は終日フリーで、
午前中、母のリクエストの、ヘリコプター観光に出かけました。

リバーサイドのヘリポートからヘリが飛び立つと、
マンハッタンの摩天楼があっという間に自分達の眼下に広がります。
しばらくすると、やがて前方に自由の女神が見えてきました。
ヘリは自由の女神をぐるっと回るように旋回すると、
マンハッタンの摩天楼の全景が一望の下となります。

母はヘリが空に上がった時から、
窓ガラスに釘つけで、少し興奮気味だったのですが、
摩天楼の全景を眼下におさめた時、その興奮は一気にピークに(^_^;)

「ちょ、ちょっと、あんた、プリティウーマン、プリティウーマン!
プリティウーマンの映画に、この景色出てきた。
画面にヘリがバババっと出てきて、ぐるっと回った、この景色!」

たぶん他人だったら、興奮していて、
支離滅裂で何を言っているのかわからなかったのかもしれませんが、
さすがに自分は、この人のお腹から産まれたこともあり、
なんとか理解することができました(^_^;)

「まさしくプリティウーマンだわ。
あー、プリティウーマンだわ、これは~」

今の発言で一体何回プリティウーマンと言ったでしょう
というクイズができるほど、繰り返し連呼してました(^_^;)

ここで「プリティウーマン」についてご存知ない方のために説明しますと、
この映画は、リチャード・ギアジュリア・ロバーツが共演した
ニューヨークを舞台にしたロマンティック・コメディです。
この旅行に行った数年前に日本でも公開されました。




母は映画を見ることが大好きなので、
当時かなりお気に入りの映画だったのでしょう。

また映画は見たことなくとも、
この主題歌は聴いたことがあるのではないかと思います。


で、自分に向かって
「なんか、あんた、無感動みたいだけど、あの映画見たことないの?」
それに対して自分が
「うん、見たことないね。」と言うと、
蔑(さげす)みの目をこちらに向けながら、
「我が息子ながら、あんたは本当にシケた男だわ~
感動を共有できんわ、こんなシケた男とは。」

ぬわにぃ~、本当に気ままに勝手なことばかり言って(^_^;)

ただ時を経って振り返ってみると、この時の自分の記憶なんですが、
食い入るようにマンハッタンの景色に見入る母の姿はよく覚えているんですけど、
いろいろ見たはずの景色はあまりよく覚えてないんです。


で、その日は残り静かに過ごせばよかったのですが、
昼間の母の興奮の火に、油を注ぐような
オプションを入れてしまいました(^_^;)

ロールスロイス送迎付きリバーサイドレストランのディナーオプション。

ホテルの玄関に、例のあの長いロールスロイスが横付けされると、
運転席から現れたのは、おそらく30代後半くらいでしょうか、
渡辺謙似の、いい男臭漂う日本人の男性でした。

彼のエスコートでブルックリン橋のたもとにあるレストランに向かったのですが、
夜のニューヨークの夜景って、他の都市にはない独特なロマンティックな雰囲気があるんです。
なんかカッコいいんですよ。

レストランでは、心地よい川の風があたる屋外にあるテーブルに、
自分達親子とその人と3人で同席して、
いろいろとおしゃべりしながらディナーを楽しみました。

その席での母は、今までの暴れじゃじゃ馬ぶりから打って変わって、
かなりお淑(しと)やかを装っているんです。
名古屋弁などおくびにも出さず、なぜか声も小さめ。
「はあ、そうなんですか。」「~なんでございますよね。」
と、ひょっとしてお腹でも痛いんじゃないかと
思ってしまうほどの、しおらしさ(^_^;)

それに対してエスコートの男性は重低音の渋い声で、
母のアホな質問にも丁寧に受け答えしてくださいました。

母は相当満足したようで、
ホテルまで送っていただいて、ロールスロイスを見送った直後から、
満面の笑みで、
「今日のディナーよかったねえ~、いや~本当によかった。
あの人かっこよくて、物腰柔らかで、声が渋くて、(あといくつも形容詞が並びますが、割愛します)
…本当に良かった。」
それはホテルの部屋に入ってからも、ずっと続きました。

そして頬を赤らめて何を言い出すかと思いきや、
「私、ああいう人と結婚すればよかった。」

(-.-;)←自分

あの~、今だったら、アホなオカンのたわ言で一蹴できるんです。
でも、これは世間の、息子をもつお母様方に知っておいて欲しいんですが、
まだ二十歳そこそこぐらいですと、
父以外の男性と結婚したかったという母の発言は意外にショックなんです(^_^;)
まあ、あの時、母は、自分に、そういう話もできる大人だと思って
冗談で言ったのはよくわかるんですけれども。

その夜、消灯した後も、
母の、ヘリコプターといい、ディナーといい、今日はよかった、よかった
というつぶやき?独り言の念仏みたいなものは
ずっと続きました(^_^;)
 

続く
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