らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 4


自分と母は、その次の日もニューヨークのフリータイムを満喫…
というより、うろうろして過ごしました(^_^;)

ショックだったのはメトロポリタン美術館が休館だったことです(-.-;)

その日はブロードウェイでミュージカル「キャッツ」を見ました。
実はこの旅行の数年前に、劇団四季の名古屋公演で見ましたし、
縁あって昨年、やはり劇団四季の横浜公演で「キャッツ」を見ました。
見比べてみると三回三様で、それぞれに持ち味や特徴というものがあり、
とても興味深いところがありました。
それについては、またいずれ別記事で述べてみたいと思います。

そしてエンパイアステイトビルからの夜景観光にも行きました。
以前書いた「This is New York.」の記事はこの時の道すがらの体験の際のものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/9181714.html
エンパイアステイトは、かの昔、キングコングが登ったりしたこともあって(^^;)、
老朽化が進んだ、正直かなりボロいビルでした。
 


が、しかし、ニューヨークでここにオフィスを構えることは、
取引における信用度が相当違うそうで、
ある意味、アメリカのビジネスのシンボル的存在なのでしょうね。


かくして、このようにしてニューヨーク及びアメリ東海岸の旅は、
無事その全日程を終了したのでした。

次の日の朝、空港に行く道すがらでは、
バスの外を流れ行くアメリカの景色が、非常に名残惜しく感じたものでした。

しかし、帰りの飛行機では、自分は一番外側の窓側の席に座ったのですが、
席につくと間もなく、飛行機の離陸も待たずに、
泥のような深い眠りに、こんこんと落ちていってしまいました。


どのくらい時が経ったのでしょうか。
ふと目覚めると、隣で何かを食べながら楽しそうに話している母の声がします。

「そうそうニューヨークで、
マンハッタン周遊のヘリに乗ったんですよ。
そこから自由の女神を見た景色が、
プリティウーマンの最初の場面、覚えてます?
あの、ヘリコプターが自由の女神からマンハッタンをなぞってゆくような映像の…
あれに見た景色がそっくりで…」

どうも飛行機で隣の席になった、
日本人の同年代の女性と、
機内食を食べながら、旅のおしゃべりをしているようです。

その時、自分が目覚めたことに気付いた母、開口一番
「あんた、やっと起きたの~
飛行機に乗ってから、あんた、ずっと寝っぱなしだがね。
体力ないわ~、若いくせに~」

全ての憂いと不安が過去のものとなり、
日本という自分のテリトリーが近づいてきたので、
俄然パワーが増してきたようです(^_^;)

「離陸する時、私、窓から見えたアメリカの大地に、
いろいろありがとうって、心の中でお礼言ったよ。
あんたは言わんかったでしょ。ぐーすか寝とったから。」

しかしまだ眠くて仕方なかった自分は、母に抗うこともできず、
まさにされるがままの一方的な状態に…(-.-;)

再びまた、深い眠りに落ち逝く途中、
母の喜々としたおしゃべりの声が次第に遠くなるのを感じながら、
自分は次のようなことを、ぼんやりと考えていました。

この旅は自分を見つける旅だったはずだけど…
おかしいな…(-.-;)
却ってなにか自分を見失ったような気がする…

次第に意識が遠のき、遂に一食も機内食も食べずに、
成田空港まで爆睡してしまったのでした。


それからというもの「プリティウーマン」のテーマを耳にすると、
http://www.youtube.com/watch?v=xzgqkU5a9Uk
なぜか胸騒ぎがするような気がするんです。
悪寒がするといいますか…オカン絡みなだけに…(^_^;)