らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【旅】ニューヨーク編 プリティウーマンの旅 2



 

息子に全てを丸投げした母に下った天罰とは。

それは到着した日の、夕飯を食べに行ったホテルのレストランで起きました。
ちょっとしたステーキのコースを2人で食べておりましたが、
終わりがけ、自分は少しの間トイレに中座したんです。

その時、事件は起こりました。

トイレから帰ってくると、
なにかウエートレスと母がもめています。
もめているというか…
正確にいうとコミュニケーションが取れてないといいますか…
母の表情はすでにテンパって余裕をなくしていました。

ウエートレスは
「食後のデザートにケーキがつきますが、
どのケーキを選びますか?」
と母に尋ねたのですが、
母は何をどう思ったか
「召し上がった料理はおいしかったですか?」
と聞きに来たと思ったらしいんです。

なんたる日本人的すっ飛ばし意訳(^_^;)

それで母は、わざわざ食事の感想を聞きに来てくれた
ウエートレスの労に報いるため、
両手で彼女の手を握って、

サンキューサンキュー
デリシャスデリシャス
グッドグッド

とまた謎の呪文のような英語を(^_^;)

その瞬間、周りがドッと沸いて、まあ一応なごやかな雰囲気に(^^;)
蔑みとか馬鹿にするというようなものではありませんでしたよ。
微笑ましいなという感じではありました。

隣のテーブルに座っていた、スーツを着た、
あごが首に埋まった感じに太った白人の男性が、
ステーキを食べながら、
ファッファッファッと愉快そうに笑っていたのが、記憶に残っています。

母は相当恥をかいたと思ったんでしょうね。
まあ実際かいたんですけど(^_^;)

次の日の朝、出かける時間が迫ってきても、
母はなかなか起きようとしません。

その日午前中はフリーでニューヨークをぶらぶらする予定でした。

ずっとシーツにくるまっているので、
「ちょっと、もう出かけるから用意しないと。早く早く。」
とシーツの盛り上がりをトントンつついて促すと、
シーツの中から
「もう今日はどこにも出かけたくない!
お昼はどこかでマックか何かテイクアウトで買ってきて!」
という言葉が(^_^;)

な、ぬわに~~
部屋でマックだったら、わざわざニューヨークでしなくとも、
名古屋でもできるではないか~

自分は必死の思いで、なだめたりすかしたりで、
やっとの思いで外に連れ出しました(-.-;)

その日の夕方、ボストンに移動。
ボストンの夕食は、神妙な顔つきで、名物のロブスターをぱくついてましたけれども。

ボストンではハーバード大学の構内の芝生に座っていたら、
木からリスが下りてくるなど、
多少は母の心をなごませてくれたようです。
その母とリスのツーショットは、
自分がしっかりと写真におさめました。

その他、ハーバード大学の購買部で買い物をしたのですが、
母は、すぐ首まわりがよれよれになってしまいそうな、
ハーバード大学のロゴが入ったポロシャツを見て、
「こんなの日本じゃ絶対売ってないわ~」
などと名古屋弁で酷評したりしておりました(^_^;)
おそらく誰も名古屋弁など聞き取れまいと、たかをくくっていたのでしょう。

その後、ナイアガラの滝で、
観光客着回しのカッパを着て、滝の水しぶきをしこたま浴びた後、
次の日、ニューヨークに戻りました。
 

 
 

続く