らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【父の病】8

 

帰省2日目は時間に余裕があったので、
現在小学5年の姪っ子とテニスをしました。

姪っ子のテニスの活躍ぶりについては、
以前お伝えしましたが、
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/9818426.html

実は、かくいう自分も、中学の時、テニス部で活躍した
なかなかの逸材なのです(^_^;)

というわけで、

見せてもらおうか、
東海地区で中学生をも負かせてしまう
姪っ子の実力とやらを。

ということで、
姪っ子と初のテニス対決が実現しました。

自分としては、「エースを狙え!」で
宗方コーチがヒロイン岡ひろみを厳しく鍛えるような気持ちで、
試合に挑みましたので、
岡ひろみ(姪っ子)、宗方コーチ(自分)というイメージで話をお送りします。


そんなこんなで、
「岡!手加減しないぞ」
と約20年ぶりに放ったサーブも、
昔取った杵柄(きねづか)といいますか、
意外にきちんと入るんです。
おおっと思った瞬間、姪っ子の鋭いリターンエース。

「ふっ、岡、少しは、やるな。そろそろ本気を出していくぞ!」
と負けじと続けざまにサーブを。

20分後…
「岡!疲れただろう。そろそろ休憩するか!」
「私まだ汗ひとつかいてないよ。
それより、もっとしっかり打ってください。」
「…そうか、すまんすまん、岡!」

岡ひろみのサーブ、ショットに前後左右に走らされ、
もはやフラフラ状態の宗方コーチ。

岡ひろみの放ったショットに対応できず、
思わずコートに倒れ込む宗方コーチ。

「岡!もう汗だくで、限界だ。
少し休ませてくれ…」

「本当の試合は、ここでは休めないんだけど…
コーチ、このままだと危険だから、水分補給してください」

岡ひろみに差し出されたペットボトルを、
ごくごくと飲み干す宗方コーチ。

その後も熾烈なゲーム(片方にとってだけ)は続く…

ゲーム中、側溝にボールが挟まってしまい、
側溝に手をつっこみ、なんとかボールを回収した宗方コーチ。

「コーチ、ボール取ってくれたお礼に1ゲームあげる」
「おっ、すまんな、岡」

そんなこんなで1時間の死闘の末、
遂に決着が…

6‐1、6‐2で宗方コーチ惨敗
(宗方コーチの奪った合計3ポイントのうち1ポイントは、
側溝からボールを取り出したボーナスポイント)。

岡ひろみのしごきで、
その夜、宗方コーチは全身筋肉痛で、体がバラバラになり、寝たきりに…


テニスをご存知ない方に申し上げますと、
このスコアは野球でいえば10対1くらいでしょうか。
相撲でいえば電車道というやつです。

家に帰り、筋肉痛で、ぐったりあお向けに転がっている宗方コーチを見下ろして
岡ひろみが一言。
「コーチ、思ったより手ごたえなかったわ」

それを聞いて、ショックを受け、そのままこと切れる宗方コーチ。


とまあ、こんな感じでした(^_^;)

宗方コーチあまりに情けないので、
もしかしたら、こちらの偽物だったのかもしれませんね(^^;)
 



このような、姪っ子と自分のやり取りを聞いていた母が、
なぜかとても喜んで、
「そうか、もぞを、こてんぱんに負かせてやったのか」
と大喜び。

姪っ子は、母の座っているすぐ脇でうつぶせになり、
「ばあば、足揉んで」
とマッサージの催促。
ウチの母のマッサージは、なかなか気持ちいいんです。

姪っ子のリクエストに母が、
「揉んで。じゃないでしょ。
揉んでください。お願いします。でしょ。」
優しく諭すと、
姪っ子も心得たもので、きちんとそれを言っていました。

マッサージ中の母と姪っ子の女同士のおしゃべりが、
盛り上がること盛り上がること。

「あんた、将来イケメンと結婚した方がいいよ」
「うん、わかった、ばあば」
などという会話の内容は??でしたが、
2人はマッサージしながら、終始楽しそうにおしゃべりしておりました。

これを見て、自分は、
母は姪っ子に大きく救ってもらっているなと、少し安堵した部分があります。

生まれたばかりだと思っていた幼い若芽が、
いつ間にやら共に支え合う若木に育ちつつあるんだな。と。

ウチは父と自分と弟で、今まで家族に女性が居なかったんです。
母も、同性の頼れるパートナーが初めてできて、本当に嬉しいんでしょう。


ところで、姪っ子のマッサージが気持ちよさそうなので、

「お母さん、次、こっちよろしく!」
と言うと

母は、
「そんなもん、放っとけば勝手に治るわ。
それでダメだったら、あんた、それまでの男だったんだわ。」
と、わけのわからない突き放され方をされて、おしまい。


おかげで3日経っても、まだちょっと体痛いんです。