「伊良湖の旅」吉江喬松
本日は吉江喬松という、国木田独歩と一緒に仕事し、
と言いたいところですが、残念ながら高知県だけはまだ行ったことがありません。
一人旅もあるし、出張の空いた時間に観光したこともあるし、家族旅行もあるし、いろいろですが、
必ず写真を撮って、パンフなど資料を収集し、旅の感想みたいなものを記してきました。
しかし読み返してみて、自分の記憶は喚起されるものの、読み物としてはあまり面白くない。
しかし読み返してみて、自分の記憶は喚起されるものの、読み物としてはあまり面白くない。
まず直接話法を用いることで、その場の臨場感がうまく出ている。
道連れ同士の会話で、読者もその場に一緒にいるような感覚になるし、
道連れ同士の会話で、読者もその場に一緒にいるような感覚になるし、
道すがらで会う人の土地訛りで、旅先の地方色やら土地の人となりがよく表現できる。
あと、旅先で主人公が見た対象の描写が非常に細かい。
遠くに見える山から、出会った人の服装まで、こと細かに観察しており、
家の中に居ながらにして、その場の情景が鮮明に浮かんできます。
作者は国木田独歩と一緒に仕事していたせいもあるのか、
自然の木々や風や海や空の精緻な描写が特に素晴らしい。
なるほどこう書けば、他人が読んでも楽しい紀行文が書けるのかと合点がいった次第で、
今度自分が旅行した時は真似して書いてみようかと考えてます。
当然作者のような精緻な表現は無理ですが、自分なりに細かく見てみようかと思います。
当然作者のような精緻な表現は無理ですが、自分なりに細かく見てみようかと思います。