「蒲生氏郷」幸田露伴
しかし、今日読んだ蒲生氏郷の名前はとんと聞かない。
若くして病没してしまったし、
若くして病没してしまったし、
政宗の隻眼、真田の赤備え、本多の鹿角脇立兜などの
チャームポイントなども乏しいので、
ブームから外れてしまったのか。
しかし実際は伊達政宗に勝るとも劣らぬ文武兼備の戦国武将だと
自分は思っているし、作者の幸田露伴も思っているようだ。
この作品はいわゆる学術的資料をつきあわせた分析的なものでなく、
露伴自身も述べているように、
それ以前の戦役については極めて簡略化されている。
氏郷の人物像が浮き上がって、
最近出版されている戦国武将の伝記ものとは一線を画して
かなり面白く読める(自分は最近出版されているものも好きだが)。
この作品によると、政宗は傑物ではあるが、どちらかというと陰のイメージ。
策略家陰謀家という感じ。
少なくとも今日(きょうび)の、英語を発しながらバイクに似た馬を走らせる
アニメのような楽天的なタイプではない。
それに対して氏郷は陽のタイプで、
政宗が仕掛ける様々なトラップを見事に切り抜けていく痛快感爽快感がある。
しかし自分もあまり知らなかったが、
しかし自分もあまり知らなかったが、
体力知力決断力勇気全てがうまく絡み合わないと平定できないいくさだったと思う。
最後に蒲生氏郷はチャームポイントに欠けると言ったが、
彼の鯰尾の銀兜もなかなかチャーミングだと思う。
ぜひ彼のごとき戦国武将がいたことも歴女の皆さんに知って欲しいものだ。
ぜひ彼のごとき戦国武将がいたことも歴女の皆さんに知って欲しいものだ。
どこが鯰なのかわかりますか?