【美術】オランジュリー美術館展1
昨日、オランジュリー美術館展に行ってまいりました。
オランジュリー美術館はパリにある美術館ですが、
もともとテュイルリー宮殿のオレンジの温室だった建物を改装して作られたそうで、
オランジュリー、つまり「オレンジの温室」の美術館という意味なんです。
こちらがその建物なんですが、 我々の想像する温室とはちょっと違う、とてもお洒落な感じです。
今回は同美術館140点所蔵のうち70点が来日しているということですが、
その主なコレクションはポール・ギョームという実業家とその妻ドメニカのコレクションとのこと。
19世紀末から20世紀初頭は資本主義が最も発達した時代で、数多くの裕福な資本家が誕生しました。
その裕福な新興資本家たちが芸術品を収集し、それらは一大コレクションとなったわけですが、
今、上野で行われているコートールド美術館展もイギリスの実業家コートールドの収集した絵画が美術館のもとになっていますし、
日本の倉敷にある大原美術館も、大原孫三郎という紡績業で財を成した実業家のコレクションを元にしています。
これら美術館の特徴としては、公立の美術館であれば、満遍なく美術史的な作品を収集するのでしょうが、
個人のコレクションですから、コレクターの嗜好に合うもの、趣味のものが集められているところにあります。
それだけにそのコレクションの好みが分かれるところでしょうが、
今回のオランジュリー美術館展の作品を見ますと、非常にモダンな感じがします。
美術展にはポール・ギョームの邸宅の食堂と書斎のミニチュアがあったんですが、
今回展示されていた絵画が壁に所狭しと並べられており、非常に豪華ですね(@_@;)
自分、初めて気づいたんですが、
食堂にはリンゴや桃の静物画や七面鳥などの食材の作品が、書斎には人物画などが飾られており、
なるほどなかなか興味深いと思いました。
今回展示してあった作品の中で、このあたりの作品について記事を書こうと思っています。
皆さんはこの中に惹かれる作品はありますか?
お楽しみに。