らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【美術】新・北斎展 1 プロローグ









自分は美術展で外国の大画家たちの作品をいろいろ見てきましたが、
翻って考えるに、
これら世界の大画家に匹敵する日本の画家は誰かと問われれば、
皆さんは誰が思い浮かぶでしょうか。

明治以降の日本の画家たちは、
洋画家であれば日本画の要素を取り入れ、日本画家であれば洋画の要素を取り入れながら、
数々の佳作を生み出しているといえますが、
世界の大画家たちに比べると、やはり少々な小粒な感を拭えません。

独自のオリジナリティに溢れ、
作品を観ている者をノックアウトしてしまうようなパワーに満ち、
世界の大画家と張り合えるような画家は日本に存在しないのか。

自分はその人物として、葛飾北斎を強く推します。

北斎の魅力は何か?

一言で言うなら、あらゆる画風を極めようとする貪欲さと作品から垣間見える遊び心。

もっと具体的に言うならば、


ルーベンスの壮大さ









ブリューゲルの細やかな観察力









ゴッホの生命力






ルノワールの麗しさ








クリムトの艶やかさ







を併せ持った才とでもいいましょうか。





というわけで先日行って参りました「新・北斎展」



https://hokusai2019.jp/


葛飾北斎の若い頃から最晩年に至るまでの作品群四百数十点を連ねた美術展。

一般にはあまり知られていない作品なども紹介しながら、
数回にかけて記事を書いてみたいと思っています。


会場は六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリー。
自分、長らく首都圏に住んでいるんですが、
六本木って特に用事も無いので、ほとんど行ったことないんです(^_^;)

というわけで、美術館の入り口がわからず、
ヨロヨロ迷いながら、なんとかたどり着いて見て参りました。
どうぞお楽しみにしていてください。




六本木ヒルズの美術館のある52階からの眺めです。



新宿方面