【クラシック音楽】ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」 後編
後編です。
交響曲の醍醐味は、様々な楽器の音色がブレンドして音楽を織り成すことにありますが、
自分はピアノなどに編曲したシンプルな演奏で聴くことがよくあります。
何て言うんでしょうか、
すっきりクリアにメロディーをなぞるのが好きなんですね。
https://youtu.be/XEgCO5wln8M
こちらのように楽譜を追っていく感じの映像があると、
素人の自分としては非常に嬉しい。
素晴らしい曲というのは譜面(ふづら)も 美しいんです。
しかしこの演奏は少々面白味に欠けるかもしれません。
そこで、こちらの連弾の演奏を紹介します。
https://youtu.be/pjGwwefquOE
連弾とは1台のピアノを二人で弾くことを言います。
こちら自閉症の息子さんとお母さんの演奏だそうです。
左側にお母さんが座っているわけですから低音部を受け持っているわけですが、
連弾というのは、低音部を受け持つ者がしっかりと下支えをしてメインの高音部を弾く人を支える。
こうして素晴らしい音楽が奏でられると聞いたことあります。
この演奏、自閉症の息子さんが弾く高音部を、お母さんがしっかりと低音部で支えている。
二人の奏でる音楽に、親子が歩んできた日々を感じ、ジーンときます。
素直にいい音楽だと思います。
最後に、この「新世界より」のメロディは、アニメなどにも結構用いられているようです。
まずは「メジャー」という野球アニメ
https://youtu.be/Og-lV3FWWo4
眉村というキャラのピッチャーが試合前に、
必ずドヴォルザーク「新世界より」を聞いてから、自らを鼓舞して試合に臨む。
ちょっと安直な感じもしますが、まあいいじゃないですか。
この曲って異郷で故郷を懐かしむ心情を描いたんじゃないの?
というツッコミがあるかもしれません。
しかしながら、(異郷において)自らを鼓舞する気持ちとそれは相反するものではなく、
それはコインの裏表のようなもので、
聴く者にとって、どちらを強く感じるかという問題に過ぎません。
眉村君の気持ちすごくよくわかります。
自分にとっても、「新世界より」は、心を鼓舞し、奮い立たせるというイメージが強い曲です。
そして、銀河英雄伝説という宇宙戦争ものアニメ
https://youtu.be/LOydb5fONjc
「新世界より」の音楽に乗って、宇宙艦隊が 出撃して戦闘態勢に入りますが、
日本人の自分が聴くと、宇宙という広大な舞台にぴったりとくる壮麗な音楽に感じます。
しかしながら、ヨーロッパの人々が聴くとそうではないらしい。
ドヴォルザークの音楽というのは、故郷チェコの民謡を取り入れた音楽が多くて、
洗練というよりは、ちょっと土臭いと言うか、田舎くさいと言うか、
東欧地方独特の節回しを感じてしまうそうなんです。
日本で言えば、津軽三味線で宇宙艦隊が出撃するようなものなのかも(^_^;)
クラシック音楽の記事、長々とと書いてきましたが、
ピンと来たものがあったらぜひ聴いてみてください。
音楽は「百読は一聴にしかず」ですよ。