【9月総括】
今日の朝の空 横浜にて
9月も今日で終わりです。
1ヶ月を振り返って、9月は何をしていたかなと思い返すのですが、
日本の会社って、決算などの関係で、3・6・9・12の3の倍数の月が忙しいんです。
特に、年末の12月と年度末の3月に次いで、9月は忙しい。
ですから、会社にいる時間が長かったなあというのが、
まず最初の印象ですね。
その中で中旬に首都圏を襲った台風15号は、横浜港すれすれに台風の目がかすめて行きましたが、
台風の東半径に入った千葉では大変な被害が生じました。
電気などが復旧したのは、ついこないだで、
母が死者5000人あまりを出した伊勢湾台風で1ヶ月停電していたという話をしましたが、
https://www.xn--mozo-y93c7h.com/entry/2011/04/05/125911
60年前に起こった事は、今でも起こりうるということを肝に命じなければならないと思います。
そして、東日本大震災のようなことが台風でも起こりうるということです。
そして、台風が去った朝、首都圏の勤め人が駅で長蛇の列を成しているのが、ネットで冷やかされたりしましたが、
自分もその列の中にいました(笑)
確かに馬鹿らしいといえばその通りなのですが、
まあそう言ってくださるなという記事を書きましたので、読んでみてください。
https://www.xn--mozo-y93c7h.com/entry/2019/09/10/082514
そして9月は芸術関連の出来事といえば、高畑勲展に行ってきました。
いつものスタンダードな絵画展とは違って、完成された作品のみを展示するのではなく、絵コンテやレイアウトなどといったその制作過程の資料も公開したもので、
いつもとは違う感覚の、とても刺激的な美術展でした。
その大量の資料の中で高畑さんが伝えたかったもの。
自分なりに感じたのは、
一緒にいたいと思う人と、いつも一緒にいることが、人間にとって最上の幸せ。
という極めて素朴でシンプルな命題。
「パンダコパンダ」「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「火垂るの墓」 高畑さんの代表作それぞれに感じましたね。
そして、人間を包み込む、ありのままの自然の存在の大切さ。
宮沢賢治原作の「セロ弾きのゴーシュ」「平成狸合戦ぽんぽこ」や、
今回展示はありませんでしたが、宮崎駿さんとの「となりのトトロ」などでも同じモチーフが貫かれていると思います。
また、技術論としてのデッサンのような線を残した作画の意味。
完成された線だけでなく、デッサンの線にこそ、人間の生きた息遣いが感じられ、
悩み、試み、好奇心などデッサンの線には描く者のあらゆる感情が看て取れる。
という髙畑さんの考えに、自分も賛同いたします。
この髙畑勲展、10月6日まで開催されていますので、
心に触れるところがあるならば、是非行かれるとよいかと思います。
なかなか見られるものでないので。
見に行かれない方は図録のみでも買うことができます。
さて、ところで、10月はこちらの美術展に行きます。
宿命のライバルAさんとの対決ありです。
乞うご期待(笑)