らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

「GJ8マン」 さくらももこ












先日、漫画家のさくらももこさんが亡くなったとのニュースが流れました。
さくらももこさんの代表作といえば、テレビで30年以上も放送されている
自伝的作品「ちびまる子ちゃん」が真っ先に思い浮かびます。









サザエさん長谷川町子さん、クレヨンしんちゃん臼井儀人さん、
そして今回のちびまる子ちゃんさくらももこさん。
日本のファミリーを描いてきた漫画家が皆、この世を去ってしまったことは、
本当に残念に思います。
心からご冥福をお祈りいたします。

しかし、自分は、懐古趣味的なちびまる子ちゃんよりも、
さくらももこさんの不思議ワールド全開のコジコジの方が好きだったりします。








そして今回、ここでもう一つ紹介したい作品があります。
その名も「GJ8マン」






ご存知ない方がほとんどだと思いますが(笑)、
なんでも岐阜県郡上八幡を訪れて感動したさくらももこさんが、
郡上八幡をアピールするために、頼まれもしないのに勝手に作り出したキャラとのこと。

自分は愛知県の名古屋出身なので、
岐阜の郡上八幡には何度か足を運んだことがあります。
その街の印象は、長良川が流れる山あいのひなびた集落というくらいの印象しかありませんでしたが、
よもや、あのひなびた郡上八幡から、こんなフレッシュなキャラが生み出せるとは(笑)


おそらくは、郡上八幡の「郡上(ぐじょう)」から「グッドジョブ」のインスピレーションがあり、
「八幡」から「8マン」つまり「エイトマン 」がひらめいて、
この物語の世界が広がっていったのではないかと勝手に想像しています。








さくらももこさん、天才です(^_^;)
郡上八幡から、GJ 8マン、水の精のじじい、はちごろう、8子ちゃん、
こんなファンタジーな世界が生み出されるとは。










まさにノートルダム大聖堂の壁に彫られた「宿命」というひとつの落書きから、
ノートルダム・ド・パリ」の物語が、ビッグバンのごとく広がった
ヴィクトル・ユゴーにも勝るとも劣らない感性の持ち主です(^_^;)



さて、物語は、クラスの女の子にモテたい、
なんとなくヒーローになりたいという憧れを持つ高校生の城ゴローが、
郡上八幡の水の精の力によりGJ8マンに変身するというお話。
さくらももこさん独特の不思議なゆるい世界が展開されており、
見ている方もダラダラ楽しむことができます。

そして、GJ8マンの武器は、その水筒に入っている郡上八幡の綺麗な水。
郡上の清水をかけると、悪者は身も心も綺麗になるという優れもの。
清らかな水をかけることで、邪が清められるというのは、
まさに禊(みそぎ)にも通じる日本古来の伝説のアイテムではありませんか。






このようなさくらももこキャラは、コジコジにしても、GJ8マンにしても、
あざとさや、わざとらしさがなく、
自然に生み出された天然キャラみたいなところがあって、とても素晴らしい。

おそらく、それは、ウケようという事よりも、子供が遊び心の中で作り出したもののように、
楽しみながら生み落とされたものだからではないかと感じます。

GJ8マンのウォーターで清められたい方は、オフィシャルサイトに急げ!
というか、急がなくてもいいですけどね。
https://gj8man.com/sp/



興味をもたれましたら、いくつか見てみてください。

意外な人が意外なところで声の出演(^_^;)
https://youtu.be/EBBvPx3JkP8

個人的には一番お気に入り
https://youtu.be/K3dAhwuTyUY