らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】人生最初の記憶










この夏、「未来のミライ」という細田監督作品の映画が公開され、話題になっています。
そのストーリーは4歳の男の子の前に、
未来から中学生になった妹がやってきて、
幼い4歳の兄と出会い、時を巡る不思議な体験をするというお話のようですが、

4歳という幼子の記憶が、後の人生にどれほど引っかかって残っているものだろうか、
言い方を変えれば、
自分は果たして、何歳くらいからの記憶を鮮明に遡ることができるのだろうか、
ふとその記憶を辿ってみました。




人生最初の記憶1

4歳になった自分は、弟ができて、
今まで両親と川の字で一緒に寝ていていたところを、
一人で部屋で寝るようになりました。

当時、夜のシーンとした部屋の静けさがとても心細くて、
毎晩のように怖い夢を見ました。

或る時に見た夢は、白いシーツをかぶった得体の知れないものがいくつも追ってきて、
自分はジャングルジムの中に逃げ込むんですが、
ジャングルジムに白いシーツが次々と覆い被さってくるというものです。

夢から覚めた自分は、半泣きで、両親の部屋に駆け込み、
その晩は、父と母の間で川の字になって寝たのですが、
両親のふとんの中にもぐり込んだ瞬間の記憶にあるのは、布団の温もり、あたたかさ。

安心して眠りについた自分は、
今度は先ほど怖い夢で出てきたジャングルジムで、
友達と楽しく遊んでいる夢を見ました。





人生の最初の記憶2

自分は3歳の時に急性腎炎になって、
数ヶ月間自宅療養で寝たきりの生活を送りました。
3歳といえば、やんちゃで遊びたい盛りですから、寝たきりというのは本当につまんないわけです。

外から聞こえる子供達の笑い声や遊ぶ声、
首を窓の方に向けると明るい太陽の光が差し込んでいます。
早く病気が治って外で遊びたいと何度思ったことでしょう。

母は寝たきりの自分を気遣ってくれて、
当時高級品だったマスクメロンなど買って食べさせてくれましたが、
メロンは美味しいんですが、やっぱり楽しくないんです。

自分はその時、2階で寝ていて、1階で家の事をしている母が、
何か用があったら、パンダのゴミ箱をスプーンで叩いて知らせてと言っていましたが、
合図をしても、母も聞こえなかったり、忙しかったりして
すぐに来られなかったんですよね。

なかなか来ない母を求めて、ひたすらに金属製のゴミ箱をカンカン叩く。
その金属音と、何度も何度もたたいて塗装が剥がれてしまったゴミ箱が、自分の記憶に鮮明に残っています。





人生最初の記憶3

幼稚園の年中組になった時の話です。
さくら組ひまわり組、もも組とクラス分けされ、
自分はもも組になりました。
続いて、担任の先生の発表となりました。
3人の女の先生が前に立っていて、
自分は〇〇先生かわいいから担任になったらいいなと思っていました。

そして園長先生の発表で、〇〇先生はひまわり組に、自分のもも組は三浦先生になりました。
自分のその時のガックリ感の記憶(笑)

〇〇先生じゃないのか。。
三浦先生か。。

三浦先生というのは、今で言えばちょっと女子力が劣ると言いますか、
まあそんな女性だったわけですが(^_^;)
4歳5歳でも男の原型はできていて、
しっかり女性のそういうところを見てるんですよね。

でも自分、そのかわいい先生の名前は全く覚えていないのですが、
三浦先生の名前ははっきりと覚えているんです。

三浦ハツエ先生。
名字のみならず名前までも。
三浦先生ごめんなさい(^_^;)




皆さんは、人生最初の記憶。
どんなものがありますか。