らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【旅】修学旅行の思い出 中学生編

 

この間、実家の姪っ子が修学旅行に行ったという話を
母から聞きました。
遠く離れて暮らす伯父におみやげはありませんでした(^_^;)

まあそれは仕方ないとして、
姪っ子が行ってきたのは東京&日光。
そうなんです。
実家の名古屋の学校は昔から、
小学校は奈良&京都、中学校は東京&日光なんです。

あー、今でも修学旅行、東京&日光なんだあー
と思わず自分が行った昔の記憶に思いを馳せました。

自分達の修学旅行、初日は日光だったのですが、
あまり記憶に残っていないんです。
日光東照宮華厳の滝
なぜかそれほど少年の心を揺さぶることはありませんでした。
鬼怒川温泉に宿泊した初日の宿も、
どちらかというと引率の先生達の方が
ウキウキと楽しそうだったような記憶があります。

2日目は午後東京に移動。
上野の博物館を見学した後、
その日宿泊の旅館に直行しました。
上野からほど近い文京区にある鳳明館という古びた旅館だったのですが、
つい先日だって、そこがまだ現役で営業していることを知り、
ちょっと嬉しく思った記憶があります。

2日目の宿も、ふとんが引かれた部屋で
漫画を読んだり、ゲームをしたり、
わりかし静かに中学生の少年たちはその夜を過ごしていました。

しかし、事件は消灯した後の夜10時過ぎに起こりました。

トイレに行っていた同級生が、
転がるように慌てて部屋に帰ってきて、
非常に興奮した、こぼれるような嬉しそうな声で、
「い、今、女子の部屋の前の縁側で、
じょ、女子が何人もシミーズでふらふらしているのを見た!」
と言うではありませんか。

その瞬間、部屋からは、どよめきとも雄叫びともつかぬ歓声が起こり、
女子のシミーズ姿を一目見ようと、
我も我もと折り重なるように部屋を出て、
女子の部屋の縁側が見えるところに押し寄せました。

完全に寝入っていたはずの同級生ですら、その群れの中に加わっており、
それはほぼクラス全員の男子といってよかったでしょう。

この旅館は、男子と女子の部屋は、
自由に行き来できないようになっているのですが、
中庭を隔てて、それぞれの部屋の縁側の様子が
遠目からわかるようになっていたのです。

しかし、女子の部屋に連なる縁側には誰もいません。

男子どもは
「おい、誰もいないじゃないか!」
「もう奥に入っちゃったんじゃないの?」
「ちょっと待ってれば戻ってくるんじゃないのか?」
と口々に高揚した口調でわめきあっていましたが、

そこに一喝、
「なんだ!お前ら!夜中に何大声で騒いどるんだ!」
と、がたいのいい教科主任の先生が烈火のごとく怒りながら、いきなり突進してきて、
全員部屋に押し戻されてしまいました。

まさか女子のシミーズ姿を見るためになどとは言えませんから、
みんな黙っていると、
先生は冷たく「全員、罰としてスクワット300回!」と処分を言い渡しました。

そうなんです。自分の中学では宿題を忘れたり、悪さをすると、
なぜかスクワットを言い渡されたのです。

部屋の中で全員円になって、
旅先での真夜中のスクワットが始まりました。
みんな、ひいひい言いながら何とかやり終え、
ふとんの上にうつ伏したのを見て、
先生は「じゃあみんなもう寝ろよ。」と自室に去ってゆきました。

その直後、騒ぎを作った同級生への糾問が始まりました。
お前、本当に見たのかよ。と半ば切れ気味に尋ねると、
同級生は確かに見たと言い張ります。
じゃあ、それは誰だったんだ?と聞くと
後ろ姿ではっきりと覚えていない。との回答。

その時、糾問していた一人が
「それ、もぞだったら、絶対そこは見逃さないぞ。」
といきなり自分の名を(^_^;)
その時は友達から全幅の信頼を得ているんだと
今の今まで思ってきたのですが、
今記事を書いていて初めて、
あれ?ちょっと信頼とは意味合いが違うかなと(笑)


明くる朝、スクワットで筋肉痛になった足を引きずりながら
東京観光したのですが、その諸々の風景は全く覚えていないんです。
記憶にあるのは、中庭越しに見た、夜の誰もいない旅館の縁側の景色のみ(笑)


それにしても最近シミーズって言葉、聞きませんね。
20代くらいの人はわからないかもしれません。
今でいうキャミソールみたいなものだと思います。

でもシミーズって独特のオシャレな艶っぽさが語感にあります。
なお、それはフランス語で肌着を意味するものだそうです(仏:chemise)。
 






クラスの男子ほぼ全員で夜中にスクワットした
思い出の旅館「鳳明館」