らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【百人一首】バレンタインデーにちなんで 藤原義孝 君がため 惜しからざりし









もうすぐバレンタインデーですね。
そこで、それにちなんで、
今回はひとつ恋の歌でも。



君がため 
惜しからざりし 
命さへ 
長くもがなと 
思ひけるかな



あなたのためならば
惜しくないと思っていた
命ですが
(こうしてあなたと結ばれた今では)
長くありたいと
思うようになりました



このロマンチックな歌は、自分が詠んだものではありません(笑)
小倉百人一首に採られている藤原義孝が詠んだ歌です。
優男風の短歌。
素敵の一言に尽きます。
なんと素直な、心に濁りのない爽やかな歌なんでしょう。
恋の歌として紹介しましたが、厳密には、恋の成就した愛の歌というべきかもしれません。

この人は21歳で亡くなっているそうですが、
それを知って、この歌を読み返すと、
ちょっとしんみりした気持ちになってしまいます。
まさに優男薄命。
本当に惜しいことです。

ただ、恋とは、異性の相手があって成り立つもの。
女性の目からみると、この歌はどうなんでしょう。
ちょっと聞いてみたいところではあります。