らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【アニメ・映画】黄金バット







お正月に見た映像第2弾はこちらです。







黄金バット
https://youtu.be/jzeR2Te60hc

黄金バットについては、子供の頃から抱いていた謎がいくつかあります。

なぜ正義の味方がドクロなのか。
なぜいつも高笑いをしているのか。



まずドクロというのは死をイメージさせるもので、
正義の味方のイメージとしてはかけ離れたものといってもよいでしょう。






黄金バットも実写になりますと、よりリアルで不気味です(^_^;)
パッと見た目、正義か悪かは非常にわかりにくい(笑)

ちなみに、こちらは正月に見た黄金バット実写版の予告編です。
https://youtu.be/QicASyr2Eoo


宇宙から飛んできた惑星が激突しようとしているのに、
こんな高笑いのドクロに地球を救えるのか(-_-;)


そして、もうひとつ。
自分は、金のドクロというと、織田信長浅井久政・長政父子と朝倉義景
薄濃(漆で塗り固め金泥で彩色したもの) のドクロを思い出してしまう(-_-;)


要はドクロには、生命やエネルギーというものを全く感じないのです。
しかし、今の時代ならば、逆にそれが、クールに感じるところもあるかもしれませんね。

ちょっと真面目な話をしますと、
黄金バットのネーミングは、
戦前広く流布していたタバコの銘柄ゴールデンバットに由来するようです。






では、なぜ黄金バット(こうもり)がドクロなのか。
これは難しいんですけれども(^_^;)
なんでも彼は、アトランティス大陸で1万年眠っていたそうですから、
その間、保存状態が良くなく、
長いこと眠っている間に肉が微生物に分解されてしまい、
骸骨だけになっても正義の魂を失わなかった、
見上げたヒーローということなのかもしれません。



そして、黄金バットといえば、高笑い。
非常に耳に残る高笑いです。
何で彼は笑っているんでしょうか(笑)

ドクロが無言でいると不気味なので、
場をなごませるための黄金バットなりの気遣いなのかもしれません。

という冗談はさておき、黄金バットの高笑いは、
紙芝居で、正義の味方が颯爽と現れた、
紙芝居屋さんの演出だったようです。
そう、もともと黄金バットは、昭和初期に生まれた紙芝居のヒーローだったのです。







テレビもビデオもないその時代、
紙芝居は、子供達を夢中にさせるものだったに違いありません。
こちらは当時の紙芝居を再現したものですが、 
今見てもちょっと引き込まれる独特の雰囲気がありますね。
https://youtu.be/-TJPQ5WVBhY

ちなみにウチの母(団塊の世代)は、
子供の頃、紙芝居を見たことがあるそうです。


このように今から見ると、少々古色然とした感のある黄金バットですが、
実は21世紀に入って復活しようとしたことがあります。
それがこちらの作品
https://youtu.be/_hlUISwR3sg

ちょっとアメリカンコミックのヒーローみたいになっていますが、
この作品企画の段階で中止になってしまったそうで、非常に残念です。

デザイン的にも、極めてシンプルかつエキセントリックで、
今、意外にウケるのではないでしょうか。
ぜひなんらかの形で復活して欲しいものです。