【絵画】安田靫彦展 おまけ その1
今回は恒例になりつつある、絵を見せて何を感じる?と聞くシリーズです。
心がくじけそうになることも多いこのシリーズですが、
感性の同志を求めて(笑)
まだまだ旅は続きます。
Aさんの場合
この人は、前に菱田春草展で、自分のいたいけな感性を大きく狂わせたその人ですが(-_-;)
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/14755447.html
やめればいいのに、自分もむだに粘り強いところが(^_^;)
さて図録を見ながら、
「あー、きれいな絵ですねえ。夏向きの絵ですよね、涼しげで。」
「そうだねー、涼やかな感じだね。
でも、自分、男性には色気を感じるんだけど、女性にはそれをあまり感じないんだよね。
この絵の女性も美しいんだけど、
女の人よりもこの人の着ている着物の花の柄に目が行っちゃうんだよね。」
この人は、前に菱田春草展で、自分のいたいけな感性を大きく狂わせたその人ですが(-_-;)
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/14755447.html
やめればいいのに、自分もむだに粘り強いところが(^_^;)
さて図録を見ながら、
「あー、きれいな絵ですねえ。夏向きの絵ですよね、涼しげで。」
「そうだねー、涼やかな感じだね。
でも、自分、男性には色気を感じるんだけど、女性にはそれをあまり感じないんだよね。
この絵の女性も美しいんだけど、
女の人よりもこの人の着ている着物の花の柄に目が行っちゃうんだよね。」
「男には色気を感じるけど、女には感じない・・?」
ぱらぱらっと絵を見て、Aさん。
「あー、なるほど。言ってることわかります。」
そして、しばらく絵を眺めながら考えて彼女、
「あっ、わかった。それ、ホモだったんですよ。結婚してないでしょ。その人。」
「いや、してるよ(汗)」
「わかった。ホモを隠して生きてたんだ。絶対そうですよ。」
安田靫彦ホモ説を決して取り下げようとしないAさん。
それ以上話を続けると、ホモ説を脳に刷り込まれそうなので、
その話題から必死に逃れようとする自分(^_^;)
しかし、この危機を救ったのは、この絵でした。
「あっ、これ聖徳太子ですか?
すごーい、きれいですね。
最近のイラストレーターが描いた作品みたい。
すごく素敵。
日出処の天子の漫画の絵に色をつけたみたい。
これ、いつの作品ですか?」
「もうかれこれ100年くらい前じゃないかな。」
「あー、こっちの方が全然先か。
わかった。
だったら、日出処の天子の作者、
この人の絵を見てキャラクター描いたんだ。
絶対そうだ、これ。」
おそらくAさんは、安田靫彦がいつ活動した、どんな画家だったのか全く知らなかったでしょう。
ただ、純粋に作品だけを見て、自分の感じたことを語っているだけです。
その中で彼女は、安田靫彦の作品に、
古色蒼然とした古臭さではなく、新しさを見出だした。
「明治時代の画家」「日本画」「伝統的」というような固定観念のある人間からは、
なかなか出にくい発想です。
つまり、安田靫彦の絵には100年を先取りする新しさがある。
彼女はそれを感じ取ったのです。
自分はこれを聞いて、
安田靫彦の作品の中にひそむ新しさについて、
パッと目を開かされた思いがしました。
Aさん、惚れ直しました。いや、見直しました(^_^;)
これからも、9痛い目にあっても1の感動を求めて、
彼女に絵を見せ続けるでしょう(笑)
これからも、9痛い目にあっても1の感動を求めて、
彼女に絵を見せ続けるでしょう(笑)