【クラシック音楽】ラ・フォル・ジュルネ 無料コンサートの魅力
ラフォルジュルネの魅力は、有料コンサートだけではありません。
会場である国際フォーラムを飛び出して、
丸の内界隈のあちこちで、無料のコンサートが催されており、
それもこの音楽祭の魅力を彩っています。
例えば、帝国ホテルのエントランスロビーで行われるピアノリサイタル。
ちょっと想像するだけでも素敵じゃありませんか。
今回はお昼に、国立近代美術館の安田靫彦展を見に行きましたので、
残念ながら無料コンサートをいろいろ聴いて巡るということはできなかったのですが、
今回、自分が聴いたのは電子ピアノの連弾のコンサート。
ラ・フォル・ジュルネでは、楽器メーカーも数多く参加していまして、
自社の楽器の魅力を知ってもらおうと、
会期中それぞれのブースでミニコンサートを催したりしているのですが、
自分が聴いたのは、とある電子ピアノメーカーの催したものでした。
ピアノの連弾とは1台のピアノを二人で弾くことをいいますが、
今回の演奏者は30歳前後くらいであろう、まだ若い男女のペア。
女性の方がちょっとほしのえみ似のお姉さんという感じで、
「~君」と呼んでいたので、おそらく年下なんでしょうね。
この二人、トークが進むうちに、実は夫婦だということがわかったのですが、
新婚なんでしょうか、何か妙にイチャイチャしているというか(^_^;)
いや、悪い意味ではありませんよ。むしろ、微笑ましくすらあったのですが、
ちょっとそれが気になって(^_^;)
男性はちょっとのぼーっとした感じで、
電子ピアノの演奏モードの切り替えを忘れるなど天然ボケ気質、
女性の方は男性のボケに対するフォロー役&ツッコミ役というようなポジション。
それはまるで夫婦漫才のようで面白かったのですが、
演奏でも息の合ったところを見せてくれました。
曲目はベートーベン交響曲第九番のピアノ連弾版。
ベートーベンの交響曲をピアノに編曲したバージョンって結構いいんですよ。
よく知られているのは、リストの二台のピアノによる編曲版ですが、
連弾版は初めて聴きました。
話によりますと、最近まで楽譜が失われていた幻の編曲版だったそうで、
二台による編曲版に比べると、鍵盤の数が限られる分、ダイナミックさは一歩譲りますが、
綺麗な美しい感じで、これはこれでなかなか聴かせてくれました。
よろしかったらぜひ聴いてみてください。
残念ながら連弾版の音源はなく、二台によるピアノバージョンですけれども。
https://youtu.be/ubBiEOM1iq8
それにしても、天然ボケでイケメンのかわいい年下の旦那さまと、
日本各地をめぐって一緒にピアノ演奏をする。
もちろん大変なことはたくさんあるでしょうが、
自分が女だったら、こんな人生、ちょっと素敵かもしれないと思ったりしました。