らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【2016年総括】










伊藤若沖「雪中雄鶏図」


(表向きの正月の歌)


初春の
清き光を
さし浴びて
生まれ変わりたる
心地こそする

もぞ



(実際の正月の歌)


新年と
猫に起こされ
眼鏡の
レンズにしかと
肉球の跡

もぞ



酉年の2017年が明けました。
みなさま、あけましておめでとうございます。

今年は0時のカウントダウン、必ず起きていようと思ったのですが、
不覚にも22時くらいに、眼鏡もかけたまま、そのままソファーで寝てしまいました。

それから、しばらくして、
自分の顔をポンポン叩く存在に気づきまして、
目を開けると、ランスの顔がアップに(^_^;)
時計を見ると、0時5分。

ランス、ひょっとして、カウントダウンに間に合うように起こしてくれたんでしょうか。







では、気を取り直しまして(^_^;)
まず始めに昨年2016年の総括をしようと思います。


昨年の読書においては、大きく2つのことをしたと思います。
テーマ別のものと連続もの。
前者は2月「恋」3月「猿」6月「雨」と、同じテーマで、異なる作家が、
それぞれどのような作品を書いているかを読み比べるという意味で、非常に面白かったです。

また、後者は「ゴッホの手紙」、「枕草子」を取り上げました。
ただ、連続ものはだらだらとなりがちなので、
時系列なり、テーマ別なりに冗長にならない工夫が必要ですね。

ただ昨年1年で読んだのは僅か25作品(-_-;)
短い作品も多いので、今年はせめて倍くらいは読みたいものです。


絵画におきましては、昨年は非常にいろいろ見て回った年で、
五姓田義松、菱田春草安田靫彦ルノワールゴッホゴーギャン
などの美術展に行くことができました。

12月に行きましたゴッホゴーギャン展については、
まだ記事を掲載しておりませんが、1月中に掲載予定でおります。

絵画を見るのは、非常に楽しいですね。
なにか気持ちがわくわくします。
絵画に目覚めた1年であったと言ってもよいでしょう。
今年も良いものがあれば、ぜひ行ってみたいと思います。


芸術とは、有閑階級のひまつぶしなどでは決してありません。
人間とは体と心で構成される生き物ですが、
体が食物で形造られるものであるならば、心は心の糧で形造られるものであります。
美しいと思ったり、素晴らしいと思ったり、時には電気に打たれるような衝撃により、
心は形造られてゆくものであり、
芸術はその大きな一翼を担っているものです。
このブログが、僅かでも、そのようなものを提供できるようであればと願っています。



最後に。このブログも7年目に入ります。
実は、今年は記念すべき年になりそうで、
コツコツ書き貯めた記事が、ついに1000に到達します。

実はブログを始める時、千日回峰行ではありませんが、
1000記事を書くまでは何があっても頑張ろうと思って続けてきました。
当初の予定では、毎日1冊本を読んで、3年で到達する予定だったのですが、
予定が大幅に倍以上遅れ、やっと到達することになりそうです。

しかしながら、1つの記事とて、
自分が心に感じたことと反することを書いたことはありませんし、
共感を得ようと、嘘の感動を書いたこともありません。
全て自ら何らかのインスピレーションを得たと感じたものしか記事にしておらず、
そういう意味では、全ての記事にそれぞれの思い入れがあり、
記事を読むと、それを書いた時の事を思い出します。

そこで、7年目を迎え、 今年も、気持ちを新たに、
ブログ名を「らんどくなんでもかんでも7」に改名したいと思います。

それでは、皆さま、今年度もよろしくお願いいたします。







最近発見されました
葛飾北斎の肉筆画「鶏竹図」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161230-00000040-asahi-soci

冒頭の伊藤若沖「雪中雄鶏図」 と比べていかがでしょうか。

どちらの作品が優れているかという視点よりは、
二つの作品を見比べることにより、
それぞれの素晴らしい部分がより浮き彫りになり、双方が心に刻まれてゆく。
そのような視点での鑑賞を心がけたいと思っております。