らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【字余りの歌】57 少年の恋






福岡市西区姪の浜の路上で2月27日夜、
予備校生の北川ひかるさん(19)が刺殺された事件で、
同じ予備校に通う少年(19)が出頭時、
「北川さんに告白したが、あいまいにされた」などと説明したことが
捜査関係者への取材でわかった。
福岡県警は、事件の背景に少年の一方的な恋愛感情があったとみて、
4日、少年から任意で事情聴取を始めた。
http://news.livedoor.com/article/detail/11295384/




馬鹿だなぁ女の子にちょっと冷たくされたぐらいで

頑張って勉強して一緒に大学に入ってまた告白すればよかったんじゃないか

70年前のあなたの同い年くらいの先輩達はそんな恋をする時間もなかった
だから敵艦に飛び込む直前叫んだ言葉は皆「お母さん」だった

たとえ実らなくても恋をするということは
人間らしい生を実感できる素晴らしい気持ちなんだと思う

それをあなたに教えてくれる人が
誰もいなかったことが本当に残念でならない




この事件の少年に対して激しい非難が浴びせられていますが、
自分にはそれ以上に空しさ、やるせなさを感じさせる事件でした。
もちろん少年が行ったことは絶対に許されるべきことではありませんが。

恋というものはとても強いエネルギーを生ずるものゆえ、
注ぎ口を誤ると大変なことになってしまうことがあります。
今回の事件はその最悪の形であったと感じます。



そして陸軍航空隊第72振武隊の少年たち
いずれも17歳から19歳





彼らには自分のための恋をする時間などありませんでした。

昭和20年5月27日出撃   沖縄近海にて戦死


彼らの人生に、恋をするいとまを与えず、死地に向かわせたものに強い怒りを感じます。


先頃、この写真をモチーフにしたブロ友さんの素敵な創作の記事を目にしました。
よかったら、皆さん、ご覧になってみてください。