らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】父の日の似顔絵






先日会社の帰りにスーパーで買い物をしておりましたら、
父の日の似顔絵コンクールなるものが開催されていました。

母の日に比べると圧倒的に存在感の薄い父の日ですが、
それは、もう自分の子供の頃からそうでして、
母の日に毎年何かをプレゼントした記憶があっても、
父の日に毎年何かをしたという記憶があまりありません。 
気づいた時に2、3年に一度という感じでしたでしょうか(^_^;)

さて、似顔絵をみますと、
お母さんと違って、お父さんというのは、
やはり年齢にばらつきがあるのかなという印象を受けます。
見るからに若そうなお父さんもいれば、
すでに白髪まじりのお父さんもいらっしゃいます。

お母さんは、少女漫画チックな可愛らしい似たような似顔絵になることが多いですが、
お父さんは、さすがに個性的なものが多いですね。
顔の形、髪型、眼鏡など、それぞれにそれぞれの形があり、非常に個性的です。

上段向かって左から2つ目のお父さんの似顔絵。
がっちり体型の首の太い逞しいお父さん。
写実的でなかなか上手いですね 。
通勤の時、この人が隣でつり革につかまっていても、
まったく違和感がありません(笑)

その右隣の青い眼鏡の丸顔のお父さん、
とても頭のいい、インテリジェンスな感じがします(^_^)

ところで、この似顔絵コンクールの絵のお父さん、
みなさん、緑色の服を着ていますが、なぜなんでしょうね(^_^;)



さて、他人の作品の批評ばかりをしていてもと思いまして、
自分も自ら父の似顔絵を描いてみようと筆を取ったのですが、

子供の頃の楽しかった思い出の父の顔を描いてみようとするのですが、
最終的に頭に浮かぶ父の顔は、
どうしても昨年亡くなった棺桶に入っている最後に見た顔になってしまいます。

子供は、父親の、顔ではなく、背中を見て成長すると言われますけれども、
確かに子供の頃は母親に比べると父親の顔って、
そんなに長い時間まじまじと見ることってないんですよね。

思い返してみれば、自分が子供の頃の父は、
それこそ猛烈社員が普通の時代でして、
長く家にいないことも、しばしばありました。
あと、自分も大学入学で首都圏に来てしまいましたので、
じっくりと膝をまじえて何か話をするということも、
あまり無かったように思います。

そういう意味では、父の顔を長い時間じっと見ることができたのは、 
最後の棺桶に入っている時の顔を見た時だったのかもしれません。そんな気がします。