らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【絵画】ルノワール展 おまけ







美術展に行った作品を見せて、これ、どう感じる?
と知り合いに聞く、恒例のおまけ記事です。

相手はご存知、宿敵Aさん(^_^;)

前回の戦いの様子
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/14948566.html


ルノワールの作品にさほど積極的に好印象を抱いていなかったAさん。

まず、見せたのは、こちらの作品。





ルノワール肖像画ってなかなかいいんだよ。
というようなことを言って見せたのですが、
それを受けて作品の肖像をじっと見つめる彼女。

あー、確かにいいですね。
というようなコメントを期待していた自分に思わぬ一言。

「この女の人の鼻の横にあるの、イボですか?」

予想だにしない切り返しに動揺する自分(汗)

「えっ?さ、さあ?なんだろうね。ほくろかな?」

「ほくろがこんなに大きいわけないじゃないですか。
イボですよ、これ。
なんでこれ修正しなかったんですかね。」

予測不能な発言に完全にペースを乱され、
相手のペースに嵌まる自分(-_-;)

「この女の人、自分の絵を見て、私の鼻の横のイボ、こんなにはっきり描いてある。
いやだわ、何で消して描いてくれなかったのかしら。
って多分思ったんじゃないですかね。」

そんな芸能人の写真のCG処理じゃあるまいし、
そんなこと、ポール・ベラール夫人が思っていたのだろうか。
わ、わからない・・(^_^;)

ただ、Aさん、顔の似たところにほくろみたいなものがあるんです。
本人は結構気にしていて、ルノワールに八つ当たりしたのかも。



なにかいきなり先頭打者ホームランを食らったような形になりましたが、
気を取り直して次の作品へ。

次に見せた二つのダンスの作品。








どちらが好き?と聞きますと、
意外にも、田舎のダンスだと言います。

理由を聞きますと、
「だって、こっちの方が全然楽しそうじゃないですか。
それに女の人がすごく可愛いらしいですよ。」

都会のダンスの方がオシャレな感じでいいと思ったんだけど、
と言いますと、

「あー、男の人って結局美人が好きなんですよ。
この女の人、美人ですもの。
どちらか1つ選べって言ったら、絶対美人の方を選ぶんです。
美人に本当弱いんですよね、男の人って。」

なにか責められているよう気持ちになった自分(汗)

心の中で、
あれっ?自分、芸術的感性で選んでいたわけじゃなくて、
美人で選んでいただけだったんだろうか?
なんだか混乱して分からなくなってきた・・・(^_^;)
もう一度自分を見つめ直さなければ(-_-;)
と自問自答するのでした。




そういえばAさんは大の猫好きでした。
満を持して彼女に見せたのが、この作品。




作品を見たAさんが一言。

「なんだかこの女の子、すごく平べったい顔じゃないですか。」

そこじゃない、そこじゃないんだ(-_-;)

心の中で繰り返し叫び続けるのでした。



なんだか立て続けにバックスクリーン3連発を浴びたような感じで、
あとはもう結構ぐだぐだだったのですが、
まあそれなりに気に入ったものもあったようです。

そして、ルノワールの息子ジャンが長じて映画監督になり、
父オーギュストの絵画のオマージュみたいなシーンがあるという話をしました。





図録にもそのシーンの写真があったので見せると、

「あー、息子さんはお父さんを超えられなかったのかもしれませんね。
パッと見た目、ごちゃごちゃっとした昔の映画って感じですものね。」
となかなか厳しい意見。

続けて彼女、

「私、絵が好きなところは、描く人のデフォルメがあるからなんですよ。
つまり、自分の描きたいものを強調して表現する。
そこがおもしろいんです。個性が出るんです。
凄い作品であればあるほど、それが際立っているんです。
そうじゃない作品は、それが弱くて、ずらっと並べてある感じになっちゃうんですよ。」

これは自分も全く同意見です。

おそらくAさんは息子ジャンの映像に、父オーギュストほどの個性の強さを感じなかったのでしょう。

これについても、絵画と映画との違いはありますが、
なるほどと思います。


しかし、不思議なのは、
Aさんと自分、このように総論においてはほぼ一致しているのに、
どうして個々において重なり合うところがないのだ?

本当に不思議です(^_^;)