らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【クラシック音楽】ラ・フォル・ジュルネ ドヴォルザーク 交響詩「野鳩」

 
 

ドヴォルザーク交響詩野鳩」 op.110

シンフォニア・ヴァルソヴィア
ロベルト・トレヴィーノ (指揮)



ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015第1弾です。


交響詩というのは、簡単にいえば、
詩的、絵画的内容に曲をつけた管弦楽のことをいいます。
ドヴォルザーク交響詩野鳩」という曲を、
自分は初見で内容を知りませんでした。

全く予備知識のない状態で曲に聴き入りますと、
オーケストラの濁りの無い澄んだ、すきとおった音と相まって、
まっさきに浮かんだのが、東欧あたりの緑豊かな自然でした。

緑は濃く、川はせせらぎ、心地よい風が吹き抜ける。
時には、厚い雲に陰ることもあり、寒さに凍えるようなことがあっても、
自然の緑の力は逞しく、その命を大空に向かって伸ばしていく。

そんなイメージをもって曲を聴いた後で、
この曲のモチーフになった詩を見ますと、


夫を失った妻が涙を流す。
しかし、それは偽りの涙。
夫を殺したのは妻なのだ。 
未亡人となった女は
間もなく若い男と再婚する。
亡き夫の墓のそばの木に
鳩が巣を作り哀しげな歌を歌う。 
女はそれに耐えきれず正気を失い、自ら命を絶つ。


あれっ、こんな人間のドロドロした愛憎劇全く感じなかったな(-_-;)
厚い雲と寒さを感じたあたりが夫を殺したあたりだったんだろうか。
しかも、最後、自分が命の力強い芽生えを感じたところは、
夫を殺した妻が発狂して命を絶つ場面(笑)


そういえば前に、例のMさんに、
ショパンピアノソナタ第3番第4楽章を聴かせて、
この曲、どういうイメージ?と聞いたことがあります。

すると、彼女は、
地獄から悪魔が空を覆うほど、たくさん飛んできて、
それを不安げに見上げて、眺めているイメージと答えたことがあります(^_^;)

その時は、Mさんめ~、ショパンの名曲のイメージを、
メチャメチャにしやがってと彼女を憎みましたが (笑)
人のこと全く言えませんね(^o^;)

皆さんはドヴォルザーク野鳩」を聴いて
どんなイメージを持ったでしょうか。
一度まっさらな心で聴いて、想像してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=yLCMzwUpCrA

ショパンピアノソナタ第3番第4楽章も貼っておきます。
悪魔がたくさん空を飛んでいる曲に聴こえるでしょうか(^_^;)
https://www.youtube.com/watch?v=7Nscw9XZhAU

 






 
なお、ドヴォルザークは自ら鳩を飼ってかわいがっており、
客宅で鳩料理が出てきた時、怒って食べずに帰ってきたそうです(^_^;)